暁 〜小説投稿サイト〜
恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
第百二十九話 ほたる、父を見るのことその十一
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話

 黄蓋が微笑みだ。その二人に話した。このことについてもだ。
「そういうことじゃ。奴等は戦しか知らぬからじゃ」
「だから人より低い世界にあるのね」
「そうなるのですか」
「そして戦しか知らぬのでは強さも限られてくる」
 これもあるのだというのだ。
「そういうことじゃ。ほたる殿も然りじゃ」
「私もですか」
「人であることを捨て修羅にあえて落ちた者よりもずっと強い」
「多くのものを知っているからですか」
「左様じゃ。安心して戦うのじゃ」
 微笑みだ。そうしてなのだった。
 黄蓋はあらためてだ。二人に話した。
「では。もう少し歩くか」
「森の中をね」
「いい匂いがしてきた。果物が近くにあるな」
「あっ、そういえば」
「アケビの香りがしますね」
 孫尚香とほたるもだ。その香りに気付いた。そして言うのだった。
「じゃあそれ食べましょう」
「そこまで行って」
「うむ。行こうぞ」
 こう話してだった。三人はだ。
 そのアケビを食べに行った。だがほたるはだ。父との戦いのことについてだ。不安を感じずにはいられなかった。黄蓋のその言葉を聞いてもそれでもだ。


第百二十九話   完


                           2011・12・12

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ