R10話 Ocean【夢の海】へDive!
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そんな予想を張り巡らせて西棟屋上までやってくる…
そこには????
「はじめまして……優木せつ菜ちゃん?」
「!???高咲…侑さん。」
そこに立っていたのは意外な人物???侑だった。少し拍子抜けするせつ菜だったが、すぐさまその理由を察する。
「朝香さんたちに聞かされましたか……?」
「それもあるんだけどさ、前に音楽室で話した時になんとなく……そうじゃないかなって。」
「そうでしたか…それで??どういうつもりですか?」
菜々が意図せず低い声音で要件を聞き出そうとすると、突如として侑は潔い謝罪をする。
「ごめんなさい!!」
「!…どういうことですか?」
「あの時『そんなこと』知らなかったからデリカシーのないこと言っちゃったかなって……」
「気にしてませんよ。正体を隠していた私が悪いんですから???話が終わったのならこれで。」
「あ、まだあるの!!」
この場から離脱しようとする菜々を侑は引き止める。
「なんですか?」
「私は……せつ菜ちゃんにスクールアイドルとして同好会に戻って欲しいんだ。」
「え…」
拍子抜けするせつ菜……拳に力が入る。
「なんでわかってくれないんですか……!」
「?」
「私は…!スクールアイドルが大好きだから!!『だからスクールアイドルを辞めたのに』!!」
「1人で勝手に抱え込まないでよ!!」
「!」
せつ菜の悲痛な叫びを理解しつつもそれを批判する侑。真剣な眼差し……同性であっても惚れてしまいそうなキリッとした眼差し。
侑は続ける。
「せつ菜ちゃんが抱えてることも聞いたよ……でも1人犠牲になるなんて『僕』は許さない!」
「侑さん……」
『見つけたぞ……ゼロワン!』
「「!!!」」
突如話に水を差すように現れた狼藉者……すぐ上の階から侑の半径5メートル地点まで着地する。
「お前は……仮面ライダーランス!」
「この前は世話になったなぁ。」
「今はお前なんかと戦いたくないんだ……とっととこの場から離れて。」
「そんなことはカンケーないね。今日はお前から受けた借りを返そうと思ってな。」
低調な声で彼に嫌悪感を露わにする侑。しかし仮面ライダーランスことシンはそんなことお構いなしに戦いをおっ始めようと企んでいる。
しかし……シンは菜々に目線をやると、少し驚いた様子を見せる。
「お前は……優木せつ菜ってのはお前だな?」
「っ!???何であなたが……」
「何でって……お前に脅迫メールや実際に怪人の被害を与えてんのは『俺たち』だからなぁ。」
「は???」
侑は先ほどまでとは比べ物にならぬ威圧感のある声を出してしまう。
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