第七十五話 デモその八
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「やっぱりわかるのよ」
「そうなのね」
「そうしたゲームに出てるって」
「それでそっちの業界もなのね」
「パソコンではなのね」
「最近落ち目かなってね」
その様にというのだ。
「思ったけれど」
「まあアニメ化しないだけでしょ」
「やっぱりそうしたゲームはなくならないでしょ」
「人間皆ドスケベだからね」
「結局は」
「私達だってね」
「ああ、それ言う?興味ない娘いないわよね」
咲はクレープを食べながら応えた、その生地とチョコレートソースそれにコーン等のトッピングが実によく合っている。
「そうしたことって」
「男の子の前では言わないけれどね」
「やっぱりあるわよね」
「ない人いないでしょ」
「それこそね」
「私の知ってる人で同性愛の人はいないけれど」
咲は実際にまだそうした人には会っていない、話に聞くだけだ。
「けれどね」
「そうした人もいるわよね」
「ボーイズラブも架空じゃないからね」
「ああしたこともあるのよ」
「世の中にはね」
「それで女の子同士もね」
所謂レズビアンもというのだ。
「あるのよね」
「それはね」
「やっぱりあるわよね」
「私達はそうした趣味ないけれど」
「それでもね」
「そうした人もいるわね、ただ私誰かと付き合ったこともね」
咲は自分の話もした。
「好きになったこともね」
「ないの」
「そうなの」
「そうだったの」
「これまでね、恋愛経験ないまま」
まさにそのままというのだ。
「生きてきてるのよ」
「咲っちもてそうだけれど」
「インドア派だから?」
「ヲタク自称してるし」
「それでなの」
「そうなのよね」
咲自身もそのことを認めた。
「私これまでそういうのは興味なかったし」
「じゃあ持ったら?」
「そうしたら?」
「思い立ったらっていうし」
「そう言うしね」
「そうね、とはいっても相手がね」
肝心のというのだ。
「いないしね」
「まあそのうち出て来るでしょ」
「そうなるわよ」
「それは神様のお導きよ」
「出会いって神様のお導きっていうし」
「その時を待てばいいのよ」
「そんな風?合コンとかしなくていいの?」
咲は首をやや傾げさせながらクラスメイト達に問うた。
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