第十幕その六
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「そうだね」
「宮殿にいるけれど」
「その中にね」
「けれどここにいたら」
「リゾート地にいるみたいで」
「そうした楽しみ方よね」
「そうだね、だからね」
それでというのです。
「僕もだよ」
「そうしてだね」
「プールサイドで寝そべって」
「日向ぼっこをしながらお昼寝して」
「そうして楽しんで」
「満喫しているんだね」
「そうだよ、さっきは泳いでね」
そうしてというのです。
「今はお昼寝だよ」
「お昼寝もいいよね」
五人と一緒にいるハンクも言ってきました。
「そうだね」
「僕はお昼寝はしないけれど」
臆病ライオンの傍にいる木挽きの馬が言うことはといいますと。
「こうした日差しはね」
「好きだよね、君も」
「快適だよ」
こうも言うのでした。
「とてもね」
「それでだね」
「大好きだよ」
「そうだね」
「だからね」
それでというのです。
「今はね」
「君も楽しくだね」
「過ごしているよ」
ハンクに楽しそうにお話します。
「心からね」
「そうだね」
「さて、僕も泳ごうかな」
木挽きの馬もというのです。
「そうしようかな」
「いいんじゃないかな」
「それではね」
「泳がせてもらうよ」
「そうして楽しもうね」
こうお話してです。
木挽きの馬も泳ぎます、皆で楽しく泳いで遊びました。
そうしてお昼にはプールサイドでお昼ご飯を食べますが。
「いやあ、シェラスコ美味しいよね」
「君さっきまでカレーを食べていたよね」
ボームさんはシェラスコの次々と切られてお皿の上に置かれていく牛肉を満面の笑顔で食べている腹ペコタイガーに尋ねました。
「そうだったね」
「うん、けれどね」
「お腹が空いたのかな」
「そうなんだ、確かにカレーはお腹一杯食べたけれどね」
それでもというのです。
「その後で泳いだね」
「さっきまでずっとね」
「五十メートルのプールを何十往復もしていたら」
そうして泳いでいたらというのです。
「もうなんだ」
「お腹が空いたんだ」
「そうなったんだ」
「それで食べるんだね」
「うん、もうね」
それこそというのです。
「シェラスコもサラダもね」
「お腹一杯食べるんだね」
「そうさせてもらうよ」
「僕もいただいてるよ」
臆病ライオンも笑顔で言ってきました。
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