第十幕その四
[8]前話 [2]次話
「君はそう言うんだね」
「そうだよ、カレー大好きだよ」
腹ペコタイガーもその通りだと答えます。
「ステーキもハンバーガーも大好きだけれどね」
「カレーはなんだね」
「その中でもね」
神宝ににこにことして答えます。
「一番かもね」
「そうなんだね」
「もう誰かを食べたいとは思わなくなって」
それでというのです。
「カレーをだよ」
「食べたいと思うんだね」
「そうなんだ」
「プールサイドとかビーチで食べるカレーって美味しいよね」
トトも言いました。
「そうだよね」
「ええ、水辺で日差しを浴びながら食べるとね」
オズマはトトににこりとして応えました。
「特にね」
「美味しいよね」
「私もそう思うわ」
「じゃあ明日はカレーだね」
「そして遊ぶ場所はね」
そこは何処かといいますと。
「明日は王宮のプールで夜もね」
「遊ぶんだね」
「照明を点けてね、七色のね」
「いいですね、虹ですね」
ジュリアはオズマのその言葉を聞いて言いました。
「色は」
「ええ、赤に橙、黄色、緑、青、群青、紫のね」
「七色ですね」
「そこにオズの国それぞれの色も全てあるし」
「丁度いいですね」
「虹はとても素敵なものよ」
オズマは笑顔でこうも言いました。
「この世を照らして祝福してくれる」
「だからですね」
「プールサイドは夜はその光で照らしてね」
七色のというのです。
「そしてよ」
「その中で泳いで遊んでですね」
「楽しみましょう」
「わかりました」
「そしてプールだから」
こうも言うオズマでした。
「着るのはね」
「水着ですね」
「それを着てね」
そのうえでというのです。
「楽しみましょう」
「では新しい水着を出しますね」
「ええ、お願いするわね」
こうしたお話をしてでした。
明日は王宮のプールで遊ぶことになって次の日は都のテーマパークの様なプールでとなりました。そうしてです。
その日です、皆で着替える必要のある人は水着に着替えてプールサイドに出ましたが。
皆半ズボンにシャツという恰好です、つぎはぎ娘はそれを見て言いました。
「あら、ビキニやワンピースじゃないの」
「皆半ズボンの水着ね」
ガラスの猫も言いました。
「そちらにしたの」
「ええ、最近このタイプの水着が流行っているからなのよ」
オズマは笑顔で答えました、白いお肌がとても奇麗です。
「普通にサンダルやシューズを履いたらお外にも出られるでしょ」
「そうね、ビキニとかだとね」
「そうはいかないでしょ」
「街には出られないわね」
「そうした水着は下着に近いデザインだから」
「それは難しいわね」
「そのこともあってね」
それでというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ