第五百二十七話 厳島の奮闘その九
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「食べものや飲みものはありますね」
「ええ、充分過ぎる程ね」
英理子は竜司に笑顔で答えた。
「用意したわ」
「じゃあ皆さんが戻ってきても」
「何時でもね」
それこそというのだ。
「手当ても出来るわ」
「じゃあ誰かが下がってきたら」
「すぐにね」
それこそというのだ。
「何でも出来るわ」
「それは何よりですね」
「お好み焼きね」
今は待機中の理子が言ってきた。
「これがあるわね」
「ええ、どんどん焼いていっているからね」
英理子は理子に笑顔で応えた。
「食べていってね」
「それじゃあね」
「いただくわ、広島風ね」
レキはそのお好み焼きを見て述べた。
「お好み焼きは」
「何しろ本場だからね」
校長こと藤堂カヲルが笑って応えた。
「大阪で戦うなら大阪風でね」
「広島なら」
「広島風だよ」
そちらになるとレキに腕を組んで笑って話した。
「ちなみに私も焼いてるよ」
「校長先生お料理出来たの」
「っていつも私も作ってるだろ」
「そうだったかしら」
「だからね」
それでというのだ。
「ちゃんと覚えておいて欲しいね」
「じゃあ覚えておくわ」
「お好み焼きは中に色々入れられるからね」
それ故にその名前だ、色々なものが得られるというのだ。
「栄養バランスもいいんだよ」
「そうなんだよな、これが」
「食って美味くてな」
武藤と不知火も話した。
「それでいてな」
「栄養バランスもいいんだよな」
「だから子供が食べてもな」
それでもとだ、エクボも言った。
「いいんだよ」
「そうだよな」
「じゃあ俺達もな」
「腹ごしらえで食うか」
「そうするか」
「そうしたらいいよ、どんどん焼くからね」
藤堂は二人にも笑顔で話した。
「楽しんで食いな」
「はい、それじゃあ」
「そうさせてもらいます」
「では僕も食べて」
茂夫も言ってきた。
「そろそろ時間なんで行ってきます」
「おう、お前は最前線だったな」
エクボは茂夫に貌を向けて声をかけた。
「頑張ってこいよ」
「そうするね」
「ただな、わかってるな」
「うん、理性は保ってね」
「そうしてな」
そのうえでというのだ。
「戦っていけよ」
「そうしていくよ」
「そういえばです」
ロスヴァイセが言ってきた。
「影山君も変わりましたね」
「そうですね、最初の頃は傍で戦っているとです」
「巻き込まれるかって思いました」
ゼノヴィアとイリナも言ってきた。
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