第五百二十七話 厳島の奮闘その八
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「それが大事だ」
「そう思って見てみますと」
それならとだ、ヴィルヘルミナも語った。
「今の状況はです」
「大群を前にしているだけだな」
「そうね」
来須のサポートをしているマルコと愛が言ってきた。
「数だけだよ」
「敵はね」
「まとまりも戦術もないからな」
「何でもないわ」
「油断は出来ないが」
それでもとだ、来須は二人に続いて述べた。
「しかし数だけだとわかるとな」
「慌てることはないさ」
「全くね」
「そういうことだ、俺達には頭がある」
来須はまた言った。
「それを使うことだ」
「そうだよな、それを使ったらな」
「充分に戦えるわ」
マルコと愛もそれはと頷いた。
「それじゃあね」
「今回もそうして戦っていこうな」
「そうね、敵は頭を使わないなら」
シャナは来須達の言葉に頷いて言った。
「私達は使えばいいのよ」
「簡単なことね、敵にないものを使って戦う」
マージョリーは戦いつつ冷静に語った。
「それが勝利の近道よ」
「ええ、じゃあね」
「皆ここでそのまま戦ってくれ」
来須はあらためて指示を出した。
「飛び切りの助っ人が来てくれるからな」
「それは誰かしら」
「待たせたな」
仮面ライダーレーサーが出て言ってきた。
「皆大丈夫か」
「確かに飛び切りの助っ人ね」
シャナはそのレーサーを見て微笑んで述べた。
「それじゃあここは」
「ああ、レーサーさんを軸にしてな」
「戦っていくのね」
「そうしていけばいいさ、それで指揮もな」
「俺がか」
「ああ、頼めるかい?」
来須はレーサーに笑って応えた。
「あんたが一番頭が切れて的確に指示も出せるからな」
「だからか」
「そうだ、今はな」
まさにというのだ。
「頼みたいんだ」
「それじゃあな、ここはな」
レーサーは来須の言葉を受けて話した。
「皆俺が真ん中を受け持つからな」
「だからですね」
「左右を固めてな」
ヴィルヘルミナに応えて話した。
「それで後ろからもな」
「ああ、援護もだな」
「頼むな、前に出ないで」
そうしてというのだ。
「陣形を守ってな」
「戦っていくことだな」
「ここは」
「ああ、そうしような」
笑顔で話してそうしてだった。
レーサーはその場で自分が軸になってそのうえで戦っていった、敵は数と個々の戦闘力で戦っているがだった。
それでも連携し頭も使って戦っていた、それを見てだ。
竜司は英理子に難しい顔で話した。
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