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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜ゼムリア連合の提唱〜
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同日、PM4:00―――――





〜エルベ離宮・紋章の間〜



「―――――それでは後半の会議を始めさせて頂きます。早速ではありますが、エレボニアの方々はメンフィル帝国が要求した賠償条約に対する答えを聞かせて下さい。」

「はい。………休憩時間の間に色々と話し合った結果、3つの条件付きで賠償条約を全て呑む事にしました。」

「え……3つの条件付きですか?」

「……?(”1つではなく3つ”……?どうやら、私達が退室した後に新たな案を出されたようですが……フフ、一体どのような条件が出てくるのやら。)」

「フン……賠償条約を呑む代わりに一つくらいは何らかの条件を出してくる事は想定していたが、まさか3つも出してくるとはな。―――――それで?その3つの条件とは一体どんな条件だ。」

アリシア女王に答えを促されて答えたセドリックの答えを聞いたクローディア王太女は呆けた声を出した後不思議そうな表情を浮かべ、ミルディーヌ公女は自身にとっても想定外の出来事に眉を顰めた後興味ありげな表情を浮かべ、シルヴァン皇帝は鼻を鳴らした後続きを促した。

「一つ目の条件はオルディスにオルディス以外の”五大都市”―――――ヘイムダル、バリアハート、アルトリザス、クロスベルに併合されるルーレに代わるノルティア州の新州都デアドラに繋がる転位装置を設置して頂く事です。勿論設置の際にかかった費用もそうですが、維持費も全てエレボニア帝国が負担致します。」

「ええっ!?」

「”転位”……話だけは聞いたことがあります。確か一瞬で別の場所に瞬間移動できるまさに魔法のような技術でしたな。」

「その装置をメンフィル帝国に設置する事を依頼されているという事は、まさかメンフィル帝国は既に”転位”を運用しているのですか……!?」

オリヴァルト皇子が答えた一つ目の条件内容を聞いたクローディア王太女は驚きの声を上げ、アルバート大公は考え込み、ルーシー秘書官は信じられない表情でシルヴァン皇帝達を見つめて確認した。するとセシリアはシルヴァン皇帝と一瞬視線を交わし、シルヴァン皇帝が微かに頷くとシルヴァン皇帝の代わりに答えた。

「確かに我が国は”転位”を運用していますわ。―――――ですが、”転位”を民間人にも使用可能な状況にすれば、運輸関係の職業に多大な悪影響を与えてしまう事もそうですが悪用された場合のリスクも考え、基本的に民間人は使用できないようにしてありますわ。」

「まあ、”転位”を民間人も使用できるようになったら、運輸関係の職業に就いている人達の大半は”失業”してしまうでしょうからね。」

「それに”転位”を悪用されたら、犯罪を犯した者達が手配される前に他の地方への逃亡されてしまう原因等になりかねないだろうから、民間運用す
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