暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜ゼムリア連合の提唱〜
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。」

真剣な表情で自身の意見を口にした後問いかけたセシリアの問いかけに対してシルヴァン皇帝は何も答えず腕を組んで少しの間黙って考え込んだ後アリシア女王に視線を向けて質問をした。

「様々な方面での調査や算出が必要ですから、明確な金額はこの場で答えられませんが………恐らく数兆―――――いえ、数十兆ミラになると考えられます。」

「…………………………」

シルヴァン皇帝の質問に対してアリシア女王は静かな表情で答え、クローディア王太女は複雑そうな表情で黙り込んでいた。

「(100兆ミラにも届かない債務の肩代わりでゼムリア大陸側の国家のメンフィルに対する印象の良好化に繋がると考えればいいかもしれんな……)――――――いいだろう。ミルディーヌ公女の案をエレボニア帝国が呑むのであれば、”保護期間中のハーメルの惨劇の公表”の件を含めた皇太子達が口にした3つの条件にも応じるし、”ハーメルの惨劇”の公表によって起こりうる可能性が考えられるエレボニア帝国全土の問題についてもリィンやパント達―――――エレボニア総督府側からもある程度の協力はさせる。」

「あ、ありがとうございます……!」

「シルヴァン陛下―――――いえ、メンフィル帝国の寛大な御心遣いにエレボニアの全国民を代表してお礼を申し上げます。本当にありがとうございます……!」

少しの間考えた後結論を出したシルヴァン皇帝の答えを聞いたセドリックは明るい表情を浮かべ、オリヴァルト皇子は安堵の表情を浮かべてそれぞれ感謝の言葉を口にし

「陛下、エレボニアの代わりにリベールに支払う賠償金の”利息”についてはどうなされますか。」

「”ハーメル”の一件を隠蔽し続けていた年数は確か今年で13年になるのだったな。ならば利率を隠蔽し続けた年数とする。賠償金を肩代わりした時点で利率である13%を加算し、その後は”セドリック皇帝以降のエレボニアの皇帝が代わるごとにエレボニアがメンフィルに支払い続けている賠償金に利息を加算し続ける事”とする。」

「”エレボニア皇帝の代替わりごとに利息がつく”という事は人間の平均寿命から推定すると最低でも40年ごとくらいか。利率は相場より高いとはいえ、利率が発生する年数を考えるとむしろ”良心的”と言っても過言ではないな。」

「しかも”皇帝の代替わりによって利息が加算される”のだから、その世代の皇帝を皇帝の座から蹴落として新たなるエレボニア皇帝になる事を目論む人達への”牽制”にもなるかもしれないわね。」

「メンフィル帝国の寛大な御心遣いに重ね重ね感謝致します……!貴国の寛大な御心遣いは必ず後世のエレボニアの人々にも伝えてみせます……!」

セシリアの質問に答えたシルヴァン皇帝の答えを聞いてメンフィル帝国の寛大さに気づいたヴァイスとルイーネはそれ
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