西ゼムリア通商会議〜ゼムリア連合の提唱〜
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ニアはメンフィルに対して莫大な負債を背負う事になるというのに、そこに一定年数ごとの”利息”まで上乗せし続ければ、最悪エレボニアはメンフィルへの賠償金の支払いが永遠に続いていくという問題が起こる可能性が考えられるではありませんか!?」
ミルディーヌ公女の意見を聞いたルーシー秘書官は悲痛そうな表情を浮かべて反論したが
「そこまで言うのならばメンフィルではなくレミフェリアがエレボニアがリベールに支払わなければならない賠償金の肩代わりをすればいいだろうが。当然、利息も求めない事もそうだが、エレボニアからの返済は途方もない年数が必要になる事を承知の上でな。」
「そもそもエレボニアよりも国力が劣っているレミフェリアの財政状態でそのような余裕があるとは思えませんし、それ以前にそのような事を行えば大公閣下達の臣下達もそうですが、レミフェリアの国民達もお二人の”独断”に対して強い反感や不満を抱き、それが原因でレミフェリアに大きな混乱が起こる可能性も考慮する必要はあるでしょうね。」
「……ッ!」
「…………………………」
それぞれ呆れた表情を浮かべて答えたシルヴァン皇帝とセシリアの指摘を聞くと辛そうな表情で唇を噛み締めて黙り込み、アルバート大公は重々しい様子を纏って黙り込んでいた。
「話を戻しますが”賠償金の支払いの肩代わり”で得るメンフィル帝国のメリットは”利息”だけでなく、エレボニアもそうですが各国のメンフィル帝国に対する印象の良好化というメリットもありますわ。」
「なるほど。メンフィルが”賠償金の支払いを肩代わりする事”で、当然その件でエレボニアの政府や皇家もそうだが国民達もメンフィルに感謝するだろうし、各国の人々もメンフィルの寛大さに驚くと同時に、今回の戦争の件によるメンフィルへの恐怖心も緩和化される可能性も考えられるな。」
「フフ、ディル=リフィーナ側の大規模な宗教戦争に備える為にもゼムリア大陸側で余計な諍いを起こす事を望まないメンフィルにとっては都合がいいかもしれないわね。」
ミルディーヌ公女が答えた続きの内容を知ったヴァイスは納得した様子で呟き、ルイーネは苦笑しながらシルヴァン皇帝達を見つめながら呟いた。
「ミルディーヌ公女の案、いかがされますか、陛下。私はメンフィルにとっての”落とし所”を考慮した案だとは思いますが。」
「………………………………―――――アリシア女王。仮にリベールがエレボニアに百日戦役の件の賠償金を要求した場合、ミラで換算した場合幾らになる?勿論、百日戦役の際のエレボニア帝国軍によって虐殺されたリベールの民達の家族に支払う賠償金もそうだが戦死した兵達の家族に支払わなければならない見舞金、遺族年金、そして賠償金、更には王国を守り切った兵達に支払うべき報奨金も含めてだ
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