西ゼムリア通商会議〜ゼムリア連合の提唱〜
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ル”の一件の公表は戦後すぐに行うつもりのようだな。確か空の女神達が現代のゼムリア大陸に滞在している残りの期間は約3、4ヶ月くらいだからな。」
セドリックの説明を聞いて考え込んだ後ある考えに到ったアルバート大公は驚きの表情を浮かべ、鼻を鳴らしたシルヴァン皇帝はアルバート大公が到った答えを口にし、セシリアは納得した様子で、ヴァイスは静かな表情でそれぞれの推測を口にした。
「た、確かにそうですが………前半の会議でもお祖母様が仰ったように、御自身の発言によって必ず何らかの影響を現代のゼムリア大陸に与えてしまう事を懸念したエイドス様は現代のゼムリア大陸の政には介入しないよう自らを戒めていらっしゃっているのですから、恐らく殿下達の嘆願に応えないと思われるのですが……」
「勿論その件も理解している。だが、以前エイドス様達に面会した際にエイドス様は”ハーメルの惨劇”に対して気にしていらっしゃっている御様子を見せていらっしゃったから、私達の嘆願に応えて下さる可能性は残っていると信じている。」
複雑そうな表情である懸念を口にしたクローディア王太女にオリヴァルト皇子は静かな表情で同意した後決意の表情を浮かべて答え
「オリヴァルト殿下……」
(いや、あの”自称ただの新妻”の事だから、躊躇いなくオリビエ達の頼みを切って捨てると思うんだけど……)
(ア、アハハ……エイドスさんも一応?”女神”なんだから、オリビエさん達が誠心誠意頼めば応えてくてるんじゃないかな?)
(それにあの放蕩皇子の事ですから、どれだけ頼み込んでも無理だった場合は最悪私達に頼み込んでエイドスへの仲介してもらおうと考えているかもしれませんわね。)
(さ、さすがにそこまでは考えていないと思うけど……)
オリヴァルト皇子の決意を知ったクローディア王太女が驚いている中ジト目になって小声で呟いたエステルの推測にミントは苦笑しながら答え、呆れた表情で呟いたフェミリンスの推測を聞いたヨシュアは冷や汗をかいて指摘した。
「―――――シルヴァン陛下。皇太子殿下達アルノール皇家の方々に不敬を承知で申し上げますが、逆に考えれば内戦と今回の戦争の件で既に国民達の信用が地の底まで堕ちてしまった今のアルノール皇家やエレボニア政府が”ハーメル”の一件を公表した所で、今更失う信用もそうですが国としての威信もないのですから、信用がある程度回復してからの状態で公表するよりはまだ良いと愚考致しますわ。」
「………確かにミルディーヌ公女の仰っている事にも一理ありますわね。仮にエレボニアがメンフィルの保護期間を終えてから”ハーメル”の一件を公表した事によってせっかく回復した政府や皇家の信頼が再び堕ちてしまった事が原因でエレボニア帝国に混乱が起これば、我が国
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