暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜ゼムリア連合の提唱〜
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被害を被ったリベールに対する”賠償金”なのではないか?”百日戦役”の和睦条件はエレボニアとメンフィルの和睦の仲介と、リベールが”ハーメル”の一件を沈黙する事なのだからな。」

「そしてその”ハーメル”の一件をエレボニア自らが公表してしまえば、間違いなくリベールの国民達はエレボニアに対する怒りの声を上げて”百日戦役の償いや賠償”を求むでしょうから、国民達の事もそうだけど王国の威信を保つ為にも王国政府や王家もエレボニアに百日戦役でリベールが被った被害に対する賠償金を要求せざるを得ない状況になるでしょうからね。」

「そ、それは………」

「……………………………」

オリヴァルト皇子の説明を聞いてある疑問を抱いたルーシー秘書官にヴァイスとルイーネが説明し、ルイーネの推測に対して反論できないクローディア王太女は辛そうな表情で答えを濁し、アリシア女王は目を伏せて重々しい様子を纏って黙り込んでいた。



「勿論百日戦役の件に関するリベールへの賠償金も今回の戦争の件でのメンフィルとリベールに対する賠償金同様、例えどれ程の莫大な年数をかける事になっても支払うつもりです。それが”白隼隊”に志願したリベールの国民達もそうですが心の奥底では未だ”百日戦役”による怒りや悲しみが癒えていないリベールの国民達への贖罪になるかはわかりませんが………」

「あ……………」

「……理由は二つあると仰いましたが、もう一つの理由はどのような理由なのでしょうか?」

静かな表情で語った後辛そうな表情で呟いたオリヴァルト皇子の話を聞いたクローディア王太女は呆けた声を出した後辛そうな表情で黙り込み、目を伏せて黙り込んでいたアリシア女王は目を見開いて静かな表情で新たな質問をした。

「もう一つの理由は”ハーメルの惨劇”の公表によって起こりうるかもしれないエレボニアもそうですがリベールの混乱を鎮める為に現在ゼムリア大陸に降臨されている”空の女神”――――――エイドス様の御慈悲に縋る為です。」

「エイドス様の御慈悲に縋る………――――――!まさか………」

「フン、なるほどな。空の女神が現代のゼムリア大陸に降臨している間に”ハーメルの惨劇”を公表し、それによって起こりうることが考えられるエレボニアとリベールの混乱を鎮める、もしくは混乱を起こさせない為に空の女神自身にエレボニアとリベール、それぞれの皇家と政府を庇う声明を出させるつもりのようだな。」

「確かにメンフィルがゼムリア大陸に進出するまではゼムリア大陸にとっては唯一神であり、現在もゼムリア大陸の大半の人々が信仰している女神である”空の女神”御自身がそのような声明を行えば、エレボニアとリベールの混乱は最小限に抑えられる可能性は十分に考えられますわね。」

「その件を考えると恐らく”ハーメ
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