西ゼムリア通商会議〜ゼムリア連合の提唱〜
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重々しい様子を纏って呟き、ミルディーヌ公女は真剣な表情で考え込んだ後自虐的な笑みを浮かべた。
(ええっ!?オリビエさん、一体何を考えているの!?ただでさえ内戦と今回の戦争の件でエレボニアの人々のオリビエさん達アルノール皇家の人達に対する信頼は地に堕ちているのに、”ハーメルの惨劇”を公表しちゃったらせっかく平和になったエレボニアが………!)
(”メンフィルの保護期間中にハーメルの惨劇を公表する事”を考えている所から察するに、例えハーメルの惨劇の公表によってエレボニアに混乱が訪れても、エレボニアを保護しているメンフィルが治めてくれる事が狙いかもしれませんわね。)
(……………………)
(ヨシュア………)
一方会議の様子を見守っていたミントは小声で驚きの表情を浮かべて呟き、ミントの懸念に対してフェミリンスが真剣な表情で答え、複雑そうな表情で黙り込んでいるヨシュアに気づいたエステルは心配そうな表情でヨシュアを見つめた。
「なるほど?メンフィルの保護期間の間に”ハーメル”の件を公表するとは考えたな。」
「例え”ハーメル”の件の公表によってエレボニアに国家存亡の危機に陥る程の混乱が起こった所で、メンフィルに保護してもらっているエレボニアは第9条に頼ることなくメンフィルに混乱を鎮めてもらえる上、エレボニアは”真の意味で一からやり直す事”ができるものね。」
「そのようなつもりで3つ目の条件を考えてはおりません。ハーメルの惨劇の公表によって起こりうるかもしれない帝国全土の混乱は皇家、新政府、軍、貴族が一致団結して挑む事もそうですが七耀教会や遊撃士協会とも協力して解決する所存です。」
不敵な笑みを浮かべて答えたヴァイスと真剣な表情で答えたルイーネの推測に対して即座に否定の意見を口にしたレーグニッツ知事は決意の表情で答えた。
「例えそれが真実だとしても、”万策尽きた”時の”保険”としてメンフィルに頼るつもりだろうが。――――――一応聞いておくが何故、”メンフィルの保護期間を終えてからではなく、メンフィルの保護期間中にハーメルの件を公表する事”を考えた?」
レーグニッツ知事の話に対して呆れた表情で指摘したシルヴァン皇帝は厳しい表情を浮かべてオリヴァルト皇子達を睨んで問いかけた。
「理由は二つあります。一つは父上が皇帝の間に公表しておく事で、次代のエレボニア皇帝たるセドリックやセドリック以降のエレボニア皇帝達に百日戦役の真実であるハーメルの惨劇を隠蔽し続けている事によって膨れ上がり続けている負債”を隠蔽し続けさせない為です。」
「”ハーメルの惨劇を隠蔽し続けている事によって膨れ上がり続けている負債”とは一体どういった”負債”なのでしょうか?」
「それに関しては恐らく”百日戦役”によって甚大な
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