西ゼムリア通商会議〜ゼムリア連合の提唱〜
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でありながら父上は”エレボニア皇帝として”内戦と今回の戦争が勃発する事を阻止する事ができなかった事で、”エレボニア皇帝としてもそうですが政治家としての信頼は一切できない事をシルヴァン陛下が断言される程公人としての信頼は地に堕ちている”為、私達は未来のエレボニアの為にも父上にも頼る事はできないのです。」
「まさか前半の会議でのユーゲント陛下への皮肉がこのような形で返されるとは思いもしませんでしたわね。」
「フン……”国の未来”の為に恥も外聞も捨ててメンフィルに頼ってくるとはな。―――――皇太子の我が国への留学もオリヴァルト皇子と同じ理由か?」
オリヴァルト皇子の話を聞いたセシリアは苦笑しながらシルヴァン皇帝に視線を向け、シルヴァン皇帝は鼻を鳴らして静かな口調で呟いた後セドリックにある事を訊ねた。
「はい。そこに加えて国民達にエレボニアは決して連合への報復を望まず、ミルディーヌさんのように戦後のエレボニアの復興や発展の為に連合と友好関係を結ぶ事を望んでいる事を示す為です。ですからできればメンフィル帝国だけでなく、クロスベル帝国にも僕の留学を許して頂ければ幸いかと。」
「フッ、まさかここで俺達にも話を振ってくるとはな。」
「しかも各国のVIP達が揃っているこの状況で理由を説明する事で、”留学の件で私達クロスベルもメンフィルのように断り辛い状況”にするなんてやるじゃない♪」
シルヴァン皇帝の疑問に答えた後自分達に視線を向けて答えたセドリックの話を聞いたヴァイスは静かな笑みを浮かべ、ルイーネは微笑みながらセドリックに対して賞賛の言葉を口にした。
「それで3つ目の条件とはどういった内容でしょうか?」
「3つ目の条件はメンフィル帝国によるエレボニアの”保護期間”の間に………――――――”ハーメルの惨劇の公表”を許して頂く事です。」
「!!」
「え――――――」
「ハ、”ハーメルの惨劇”というのは確か……!」
「……13年前の”百日戦役”が勃発した”真の原因”にしてリベールとエレボニア、それぞれの政治事情によって歴史の闇へと葬られたエレボニアにとっては”禁忌”に値する事件でしたな……」
(……一つ目と二つ目はともかく、最後の条件は恐らくシルヴァン陛下達は受け入れないと思いますが………それにしても”ハーメル”の件を公表するつもりなら、何故前もって私に相談をしな―――――いえ、”相談した所で断られる盤面がわかっていた”からでしょうね。)
セシリアの問いかけに対して答え始めたオリヴァルト皇子は一度深呼吸をした後決意の表情を浮かべて答え、オリヴァルト皇子が口にした驚愕の内容にアリシア女王は目を見開き、クローディア王太女は呆け、ルーシー秘書官は信じられない表情を浮かべ、アルバート大公は
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