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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜ゼムリア連合の提唱〜
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るには色々と問題があるだろうからな。」

セシリアの説明を聞いたルイーネは苦笑しながら、ヴァイスは静かな表情でそれぞれセシリアの説明に同意してセシリアの説明を捕捉した。



「まさか転位装置の設置を要求してくるとはな………――――――何の為に”五大都市”に転位装置を設置するつもりだ?わかっているとは思うが、我が国のように”軍事運用”するつもりなら即却下だ。」

「そのような愚かな事は一切考えておりません。オルディスに”五大都市”に繋がる転位装置を設置して頂きたい理由は、エレボニアの各領土に”有事”が起こった事で民達を他の無事な領土に”緊急避難”させる為もそうですが、オルディスに駐留するメンフィル軍による災害派遣が必要になった際、災害派遣されることになる駐留軍の移動時間を平等にする為です。」

「……なるほど。ラマール以外のエレボニアの領土でオルディスに駐留しているメンフィル軍の災害派遣をする際にかかる移動時間を”転位”で補う事によって、前半の会議でレーグニッツ知事が仰った意見―――――災害派遣する駐留軍の各地方への移動時間の平等と災害派遣の効率の良好化を実現化する事を考えていらっしゃっているようですね。」

シルヴァン皇帝の指摘に即座に否定した後答えたオリヴァルト皇子の説明を聞いてオリヴァルト皇子達の目的を悟ったセシリアは静かな表情で呟いた。

「仮に今言った理由が真実だとしても、皇家や政府もそうだが軍が内密で”悪用”するかもしれない懸念があるだろうが。」

「その懸念に関しては”司法監察院”に所属している監査官達を各転位装置が設置されている施設に常駐させ、転位装置が”悪用”されない為の”監視役”を務めてもらおうと考えています。」

「”司法監察院”………確かエレボニアの政府・行政機関の監査を行う機関で、軍もそうですが政府にも所属していない監査機関でしたね。」

「その割には今回の戦争の件によるオズボーン宰相達―――――旧政府や軍の”暴走”に対して何の監督もしていませんし、介入もしていませんわよね?」

シルヴァン皇帝が挙げた問題に対してレーグニッツ知事が答えるとアリシア女王は考え込みながら自分が知る知識を口にし、ルイーネは呆れた表情で指摘した。

「はい。ですから戦後、”司法監察院”による転位装置の使用許可の権限のみ緊急時を除いて”エレボニア皇帝よりも上位にする法律を新たに制定する事”もそうですが、メンフィル帝国と”転位装置を決して軍事利用しない制約”を交わすつもりです。」

「メンフィル帝国と転位装置を軍事利用をしない制約を交わす事もそうですが、転位装置の使用許可の権限のみとはいえ、エレボニア帝国の最高権力者であるエレボニア皇帝よりも上位にするとは思い切った事を考えられましたな……」

「………
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