第一章
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老婆は犬達にご飯をあげつつ答えた。
「この子はいつもこうなの」
「プレゼントをしてくれるの」
「私は主人と一緒に居酒屋をやってるオラワンっていうけれど」
自分の仕事と名前も話した。
「余ったものをね」
「犬達にあげているのね」
「毎日ね。捨てるのも勿体ないから」
こう思ってというのだ。
「そうしているけれど」
「その中でなのね」
「この子、トゥアプーはね」
自分と同じ模様の大きな犬と一緒にいる彼を見つつ話した。
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