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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第七話 就職先と……
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たのは三人。
私が予想した通りノエルもいた。
そして、なぜかファリンも一緒だった。
でも一番驚いたのはノエルとファリンの前を歩きながらカートを押す執事の少年、衛宮士郎
「失礼致します」
テーブルのそばにカートを止め、ナイフを取り出す。
その時初めてカートの上にある綺麗にデコレーションされたイチゴのショートケーキと紅茶のポットとカップに気がついた。
「ノエルさん、忍お嬢様のカップを下げてください」
「はい。かしこまりました」
士郎君の指示でノエルが私が先ほどまで口をつけていたカップを下げ、
士郎君はケーキをカットする。
いや、それ以前にノエルに自然と指示を出しているあたり士郎君の方が子供なのに偉く見える。
それも違和感がないのだからとんでもない。
そんな事を思っている間にも士郎君は着々と準備をこなしていく。
カットしたケーキを丁寧に皿に、カートで運んできたカップに紅茶を注ぐ。
歩き方もそうだったけど、全ての動きが洗練されている。
「お待たせ致しました」
私の前に音もたてず、カップとケーキの皿を置く。
そして、静かに私の後ろに控える。
一口紅茶を飲み、ケーキを口に運ぶ。
紅茶の香り、ケーキのなめらかな生クリーム。
全てがピッタリとマッチした二つ。
全てがノエルの上を行く。
これだけの紅茶もケーキもなかなかお目にかかることは出来ない。
「はあ、私の完敗。
士郎君、すずかの専属執事としてよろしくお願いしますね」
「かしこまりました。忍お嬢様」
私の言葉に、士郎君は静かに礼をする。
全てが完璧な執事。
これは完全に私の負けだ。
そして、月村家に新たな執事が誕生したのである。
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