第五百二十六話 長篠の川を挟んでその六
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「安心しろ」
「そうなのか」
「俺達は嘘は言っていない」
「もてない方がおかしい」
ひまわりも言ってきた。
「アスタさんは」
「そうなのか」
「だから安心して」
そうしてというのだ。
「人とお付き合いして」
「皆がそう言うんならな」
アスタは納得した顔で頷いた、そうして今は手当ての後で休んだ。戦闘はさらに続いていてだった。
激しくなる一方だった、それであかりは髪の毛を長くしている状態で空を駆る様にして戦いつつ言っていた。
「敵は来るけれど」
「それでもですね」
ラストオーダーも応えた。
「戦うだけですね」
「ええ、今はな」
「その通りですね」
ラストオーダーはあかりの言葉に頷いてレールガンを放ちつつ言った。
「御坂も御坂もそう思います」
「そうよね、それじゃあ」
「下は任せて下さい」
地上はというのだ。
「御坂も御坂も頑張りますので」
「そうしていこう」
ハルは明るく言った。
「皆でね」
「その通りです、しかし今はです」
デミウルゴスはいつもの余裕の笑みで述べた。
「決して川はです」
「渡らないことですね」
「渡れば命はないとです」
あかりに対して答えた。
「思われていて下さい」
「そうですね」
あかりもそれはと応えた。
「川の向こう側は完全にロイミュードの世界になっています」
「ですから」
「今はですね」
「川を挟んで戦うことに専念しまして」
そうしてというのだ。
「渡らない様にしましょう」
「わかりました」
「そうしていくのが一番ですよね」
ハルも言ってきた。
「本当に」
「皆様私の言うことを聞いて頂けるので何よりです」
「いや、普通に聞かせてもらいません?」
星鎖は援護攻撃を行いつつ言ってきた。
「人のお話は」
「そうした方ばかりではありませんよ」
「そうですか」
「中には全くです」
それこそというのだ。
「お話しても届かないあくまで我が道を往かれる方もです」
「おられますか」
「そうした方はそうした方でやり方がありますが」
それでもというのだ。
「お話は出来ません」
「さあ皆いくよ!」
ここでモーツァルトが後方で燕尾服姿になって言ってきた。
「今回はコシ=ファン=トッテだよ!」
「あの人ですね」
あかりはモーツァルトを見て察した。
「その人は」
「お見事です」
デミウルゴスはそのモーツァルトを見て賞賛した。
「あそこまで我が道を往かれると」
「そうですか」
「ですが私もです」
「モーツァルトさんには言われないですか」
「あの方には他人の言葉なぞ無用です」
それこそというのだ。
「ですのね」
「だからですか」
「申し上げることは何もありません」
「というか
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