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星々の世界に生まれて〜銀河英雄伝説異伝〜
敢闘編
第六十一話 戦いの合間に
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の戦場を知っているからな、ヤンの戦い方が戦場と重なって見えたのかも知れないよ…あいつの誘い方はかなり巧妙だったからな、乗せられたよ」
「では当時からヤン大佐は実際を…戦場を見据えていたと…」
「たまたまかも知れないけどね。今考えるとそうなんじゃないかとは思っている。シミュレーションの戦場の優劣だけ見ていた奴等が、あいつに負けるのも無理はないさ。トップグループに居て、ヤンに負けて自信を無くした奴等だって結構いるんだぜ」
そう言って中佐は遠い目をした。私の同期にも当然首席や成績優秀者は沢山いる、けれども目の前のワイドボーン中佐やヤン大佐の様に存在を騒がれた人は居なかった。
「となると…士官学校での成績や序列というものはあまり意味をなさないのではありませんか?」
「そんなことはないさ。士官学校での成績や序列というのは、与えられた課題や問題に対する処理能力やその人間の適性を明らかにするためのものだ。成績の優秀な者の方がやはり処理能力や現状認識、計画遂行能力は高いからね。だから戦争をしていない平和な世の中なら卒業時の席次が軍での人生を左右するんだが…あいにくと今は戦争中だ、成績だけでは見えない物が必要になってくる」
「それは…」
「はは、これから君も分かるよ。ヤンやウィンチェスター准将を見ていればさ」





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