第八十二部第四章 破竹の進撃その二十五
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「経験者としてな」
「味が薄いですね」
「香辛料はかなり使っていても」
「香辛料の味自体が」
「どうも薄いですね」
このことはというのだ。
「本当に」
「連合みたいにはっきりした味じゃなくて」
「調味料も未熟で」
「メニューの種類も量もなくて」
「俺達にしてみれば二食食ってやっと一人前です」
「それ位です」
「君達はもううちの食事は食ったな」
オムダーマン軍のとだ、軍曹はこのことも確認した。
「そうだな」
「はい、それでです」
「食ってから行ったんです」
「それで今も食っていて」
「そろそろ満腹です」
「食い過ぎだろ、後でしっかり運動をしないとな」
軍曹は兵士達の話を聞いてこうも言った。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「食った分のカロリーを消費する」
「そうしないといけないですね」
「そうしろ、さもないとだ」
運動をしなければというのだ。
「太るぞ」
「ジムに行ってきます」
「休憩時間に」
「そうしてきます」
「そうしろ、太るとな」
どうしてもというのだ。
「後が怖いからな」
「そうですよね」
「本当に太りますと」
「彼女にも嫌われますね」
「女の子にもてないですね」
「私は夫と喧嘩になったことがある」
軍曹は自分の話もした。
「今より太っていた時期があってな」
「それで、ですか」
「その時にですか」
「ご主人に太ったことを言われて」
「それで、ですか」
「夫は事務官だが」
軍に所属しているそれだというのだ、軍隊にいるのは軍人だけでなくそうした立場の者もいるのである。
「太ったかと言われてな」
「そうしてですね」
「ご主人に言い返した」
「そうされたんですね」
「そうなった、それで喧嘩の後で」
まさにその後でというのだ。
「ダイエットに入った」
「だからですね」
「今も俺達に言うんですね」
「かなり食ったらですね」
「その後は」
「しっかりと運動してだ」
そうしてというのだ。
「無駄な肉は付けるな」
「そういうことですね」
「俺達は軍人ですし太ったらですね」
「そのこともよくないですね」
「やっぱり」
「それも言われる、軍人はな」
この職業にあるならというのだ。
「太っているとな」
「本当に言われますね」
「ただでさえ俺達弱兵って言われるのに」
「碌に訓練していないとか」
「いつも言われますし」
「だからだ」
このこともあるからだというのだ。
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