第９３話
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奴は強い奴の糧となるのが常だ…自分達の無能を棚に上げるなシリアル人。ビッグバンアターック！！｣
反撃の気弾を放つが、その威力が明らかにおかしい。
悪寒を感じたグラノラが瞬間移動でかわした。
着弾した気弾のエネルギーが炸裂し、大爆発が起こる。
｢な、何て破壊力だ…！｣
｢瞬間移動で避けたか…今のは中々の刺激だったぜ。｣
拳を握り締めて笑みを浮かべるベジータにグラノラの表情が険しくなる。
｢刺激だと？｣
｢本能に突き動かされる力に上限はない。今の俺は闘争心を燃やせば燃やすほど強くなる。貴様などその気になればすぐに倒せる｣
｢ふざけるな！俺は宇宙一の力を引き出して本当の宇宙一になったんだ！そんな訳の分からん変身に負けるはずが…｣
言い切る前に気功波を放ってグラノラを吹き飛ばすベジータ。
｢宇宙一だか宇宙二だか何だか知らんが、順位などその時点の物だ。時間が経てばその順位は覆される。現に貴様は俺とカカロットに手間取っている有り様だ。サイヤ人に滅ぼされた負け犬シリアル人！宇宙一だと喚いてばかりいないでさっさと本気を出したらどうだ！！本気を出す前に死んだら死んでも死にきれんだろう？｣
｢馬鹿にしやがって…サイヤ人は滅びる運命なんだ！貴様は必ず倒してやる！｣
｢その減らず口が何時まで続くかな？｣
｢だあああっ！！｣
｢ガンマバーストフラーッシュ！！｣
悟空の龍拳を破った一撃に対してベジータはガンマバーストフラッシュを放って相殺し、そのまま気弾戦に持ち込む。
ベジータとグラノラの高速で放つ気弾が両者の頬に掠るが、構わずに撃ち続け、ベジータは数発の気弾の直撃を受けるが構わずに特大の気弾をグラノラに直撃させる。
｢はあ…はあ…｣
｢良い刺激だ。力が漲って来るぜ｣
ダメージを受けて息を切らしているグラノラに対してベジータはダメージを受けつつも大きくパワーが跳ね上がっている。
破壊神特有の禍々しい威圧感にグラノラは無意識に気圧されてしまう。
｢何なんだ…その変身は…ダメージを喰らうとパワーが桁違いに上がっている…｣
｢この宇宙には破壊の神…破壊神ってのがいるんだ。これはそいつに教わったんだ。破壊神とサイヤ人の力が１つとなったのがこの力だ。今の俺は闘争心を燃やせば燃やすほど強くなる…この力を進化させるのに俺はある修行をした…感情のコントロールをな｣
｢感情のコントロールだと？｣
｢カカロットも言っただろう。俺達サイヤ人は感情の昂りで限界を超える。闘争心に最も関係する感情…“怒り”の感情をコントロールすることで我儘の戦闘力増大の効率が大きく上がった。貴様が俺にダメージを与えるごとに力の差が開いていく。困ったな！？｣
｢が…っ！？｣
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