第七十五話 デモその四
[8]前話 [2]次話
「親が負けるとわかっている戦争するのに子供がついていかないかって」
「親が日本でね」
「子供が国民ね」
「もう負けるとわかっていても」
「あの戦争やるしかなかったしね」
「日露戦争なんてね」
咲はこの戦争のことも話した。
「もうしないとね」
「ロシアすぐそこまで来てたしね」
「目の前まで」
「あそこで戦わなかったら」
「もう終わりだったわね」
「そうなっていたから」
北海道の北からも迫り半島からもだったのだ、まさに当時の日本はロシアに南北から迫られていたのだ。
「あそこで戦争しないと」
「それに政治家の人達もしたくなかったしね」
「ロシア圧倒的だったから」
「国力あっちの方が遥かに上で」
「そんな相手だったから」
「勝てるなんてね」
それこそだったのだ。
「思えなかったし」
「それじゃあ避けられたら避けられたわ」
「二次大戦も日露戦争も」
「それで日清戦争も」
「そうしていたわ」
「むしろ戦争したいのって」
それはとだ、咲は話した。
「北朝鮮でしょ」
「そうよね」
「実際戦争起こしてるし」
朝鮮戦争のことだ、ただこの戦争も北朝鮮の韓国が先に攻め込んできたというデマを真に受けた日本の知識人は多かった。
「テロも工作もやるし」
「威勢のいいことばかり言うし」
「あの国の方がやっぱり問題よ」
「拉致だってするしね」
「その拉致だってね」
咲はこちらの話もした。
「ああした人達ってね」
「だんまりよね」
「どういう訳か」
「国が人攫いまでしてるのに」
「そんなとんでもないことしてるのに」
「昔拉致はやってないと思うってテレビで堂々と言った人いたらしいけれど」
キャスターで実際にいた、そしてそのキャスターは後に都知事選にも出ているがこの発言についての訂正も釈明もない。
「やってたしね」
「マジでね」
「あれ日本軍より悪いじゃない」
「日本軍の悪事って実は事実無根でね」
「軍属の人がやったこと擦り付けられたりしてるけれど」
「それは言わないのよね」
「そうした人達の言うこと聞いてもね」
咲はクールに述べた。
「意味ないわよね」
「何か直接言ったら?みついてきそうだしね」
「暴力振るってきそうね」
「そんな雰囲気あるわね」
「それじゃあね」
「離れた方がいいわね」
こう話してだった。
咲はクラスメイト達と共にその団体から離れた、そうしてだった。
そのうえでだ、百貨店の中でだった。
店の中の商品を見回っていった、そのうえでクラスメイト達は話した。
「こうして見て回ってるだけでいいわよね」
「楽しいわよね」
「百貨店の中もね」
「いいわよね」
「最近落ち目だって言われてるけれど」
それでもとだ、咲は答えた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ