第七十五話 デモその二
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「やっぱりね」
「普通の人は働いてる時間だし」
「そう考えると同じね」
「デモしてるなんてないわよね」
「普通の人達は」
「言ってることも」
それもというのだ。
「まんまじゃない?」
「そうよね」
「原発とか自衛隊とか」
「何か意固地に反対してるし」
「あと何とか政治を終わらせろとか」
「そんなことばかり言ってるしね」
「若しプロ市民なら」
今自分達が見ている一団がそれならとだ、咲は言った。
「何ていうかね」
「胡散臭いわね」
「そういえばそんな外見の人ばかりじゃない?」
「そうよね、見るからに胡散臭い人ばかり」
「これはもうね」
「プロ市民ね、デモはそれぞれの主張だけれど」
それでもとだ、咲は述べた。
「ああした人達がするとね」
「信用出来ないわね」
「どうにもね」
「普段何して生活してるかわからない人達だし」
「それじゃあね」
「というか自衛隊反対って言うけれど」
咲は首を傾げさせつつ話した。
「自衛隊より北朝鮮の軍隊の方が問題でしょ」
「人民軍ね」
「あそこ先軍政治とか言ってるし」
「あからさまにテロとか工作やるしね」
「核武装してるし」
「あの軍隊の方がおかしいでしょ」
自衛隊よりもというだ、咲も彼女のクラスメイト達も自衛隊を軍隊と考えてそのうえで話をしている。
「自衛隊なんて平和よね」
「災害起こったら助けてくれるし」
「イベントの時親切だし」
「普通の人達だし」
「あの国の軍隊より遥かにまともでしょ」
「何であそこには言わないのか」
このことがというのだ。
「不思議よ」
「自衛隊反対より北朝鮮の核武装反対でしょ」
「あの国の先軍政治でしょ」
「あっちの方が問題でしょ」
「どう考えても」
「徴兵制反対とか言ってるけれど」
デモ隊のこの発言についても言った、今度は日の丸反対とか元号反対とかも言ってデモを続けている。
「あの国徴兵制よね」
「徴兵制どころじゃないでしょ」
「国民皆兵でしょあそこ」
「二千万位の人口で百万以上の軍隊だし」
「いざとなったら九百万位集まるっていうしね」
「あの国の方がとんでもないでしょ」
徴兵制云々言うならというのだ。
「もうね」
「自衛隊志願制だしね」
「それも完全に」
「何か志願制の方がやる気ある人来るからいいそうだし」
「自衛隊の求人倍率も凄いしね」
「それで徴兵制反対って」
そう言うことはというのだ。
「変なこと言うわね」
「戦前に戻すなって今言ったけれど」
先程とは別のクラスメイトが言ってきた。
「戦前の日本軍って徴兵制でもね」
「あれ実はかなり厳しかったのよ」
咲はそのクラスメイトの言葉に答えた。
「むしろ自衛隊に入るよりもね」
「そうみたいね」
「
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