五百二十五話 伝説の決戦の地でその七
[8]前話 [2]次話
「アクアさん女神ですが」
「女神でも寒いと風邪ひくわよ」
「そうなんですね」
「だから馬小屋で寝ている時はね」
その時はというのだ。
「大変だったわ」
「馬小屋は寒いですからね」
「雨露は凌げるけれどね」
それでもというのだ。
「やっぱりね」
「寒いですか」
「朝起きて睫毛が凍っていたりね」
「それは大変ですね」
「はい、本当に」
ベルだけでなくリリルカも頷いた。
「アクアさんも大変でしたね」
「そうだったんですか」
「だから寝袋があるとよ」
それならというのだ。
「本当にね」
「有り難いんですね」
「温かく寝られるので」
「そうよ、馬小屋とかお外でそのまま寝たらね」
その様にすればというのだ。
「冗談抜きに風邪ひいて戦いどころじゃないわよ」
「いや、死ぬわよ」
空からエイラが言ってきた。
「北欧でそんなことしたらね」
「寒いからよね」
「そう、それでね」
まさにそのせいでというのだ。
「風邪どころかね」
「凍死ね」
「北欧の夜特に冬は凄いから」
かなりの寒さだからだというのだ。
「寝袋とかないとね」
「死ぬわね」
「寝袋もかなりの生地の厚さでないと」
さもないと、というのだ。
「本当にね」
「凍死するのね」
「アクア達がいる世界のその地域も寒いね」
こう言ってきたのはエディータだった。
「そうだね」
「けれど北欧よりはね」
「ずっとましだね」
「そっちの寒さは別格でしょ」
それだけの寒さだというのだ。
「本当にね」
「そう、だからサウナにも入るし」
そこで身体を温めるというのだ。
「それでね」
「温かいお部屋でなのね」
「寝ているんだ、北欧じゃ寝袋だけだとね」
「無理なのね」
「馬小屋なんてものじゃないからね」
アクア達の世界のというのだ。
「本当にね」
「あの、北欧の寒さは別格です」
大友宗麟を助けて戦っている立花宗茂が言ってきた、矢を流星群の様に放ちそうして敵を倒している。
「あまりにも寒くてです」
「私お外に出られないわ」
その宗麟も言ってきた。
「かなり厚着でもないとね」
「正直戦場になりますと」
その徳はというのだ。
「かなりの防寒対策をしてです」
「戦うわ」
「ロシアなんかも辛いです」
山中鹿之助も言ってきた。
「私はそれがいいのですが」
「いや、あんたそれドマゾだから」
アクアはその鹿之助に眉を顰めさせて突っ込みを入れた。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ