五百二十五話 伝説の決戦の地でその二
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「案外日本人には慣れておらんからな」
「日本でこんな広い平原本当にないのよね」
桃子も言った。
「これが」
「そうじゃな」
「どの世界でもね」
「日本はそうした国だ」
一色は言い切った。
「まさにな」
「山が多い国ですね」
「周りは海でな」
クルミに答えた。
「そうした地形なのじゃ」
「もうそれはよね」
「どの世界の日本でもよね」
「確かに」
ミザル、キカザル、イワザルも同感であった。
「色々な世界巡ったけれど」
「日本と言えば周りは全部海で」
「山が凄く多い」
「そうした地形ではな」
一色はさらに話した。
「平野に慣れておらぬのも当然だ」
「それは日本人の宿命ですね」
リトアニアも言った。
「俺が見てもわかります」
「俺等平地やし余計にやね」
リトアニアの相棒のポーランドも頷いた。
「山ばかりで周り海の日本に来たらよおわかるんよ」
「そうだよね」
「これだけ山が多かったら」
海に囲まれたうえでというのだ。
「平地に慣れてないんも当然なんよ」
「関ケ原や川中島に行ったがのう」
オランダはこれまでの決戦の地のことを話した。
「奈良や京都でも戦ったが」
「何処も山あったね」
「少なくとも見えてたやろ」
こうベルギーに話した。
「ほんまに」
「そやったわ」
「山が見えん場所なんてや」
「日本にあらへんわ」
「ほんまにのう」
「それこそが日本の地形的な特徴ですね」
シューベルトは強い声で指摘した。
「ですから平地についてはです」
「何か見ていたら不安になることあるよ」
ペコが言ってきた。
「だから俺達としては余計にだよ」
「見回りますね」
「そうしてるよ」
「では我々も共に」
「悪いね」
「戦うからには同じです」
シューベルトはペコに微笑んで応えた、そうして仲間達と共にガウガメラの地を歩きそこで訓練をしてだった。
そうしてだ、決戦の日になるとだった。
戦士達は戦いに入った、まずはライダー達が変身してだった。
インベスの大軍を迎え撃った、斬月真は弓を構えて言った。
「怯えることも焦ることもない」
「これまでの訓練を活かしてだよな」
「そうして戦っていけばだ」
鎧武に対して答えて言う。
「何なくだ」
「勝てるよな」
「最後はな、長い戦いになってもだ」
それでもというのだ。
「これまでの訓練通りにだ」
「やっていけばいいな」
「それだけだ、戦っていこう」
「それじゃあな」
「貴虎さんが言われると落ち着けます」
モーリッツは彼の言葉を聞いて微笑んで言った。
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