五百二十五話 伝説の決戦の地でその一
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五百二十五話 伝説の決戦の地で
ガウガメラ、今戦う場所に来てだった。葛葉はこんなことを言った。
「ここでペルシャ帝国が滅んだんだよな」
「そうなることが決定的になりました」
光実が話した。
「アケメネス朝ペルシャが」
「そっちのペルシャだったよな」
「ペルシアといってもササン朝もありまして」
「後のペルシャだったな」
「アケメネス朝の」
「ペルシャって言っても違うんだな」
葛葉はしみじみとした口調で言った。
「時代によって」
「そうです、ペルシャはペルシャですが」
「そのことちょっといい加減になっていたよ」
光実に笑って話した。
「失敗したな」
「けれどこれで覚えなおしましたね」
「ああ、よくな」
「葛葉さんって無鉄砲というか身体が勝手に動くところありますけれど」
このことは飛鳥が話した。
「記憶力と頭の回転はいいですね」
「そうしたこと自体はいい」
駆紋もそれはと言う。
「こいつはな」
「そうですよね」
「無鉄砲なこともだ」
駆紋はこちらの話もした。
「自分の為には動かないな」
「はい、誰かの為です」
「いつもな」
「そこが素晴らしいですね」
「だからいいんだ」
ゴドウィンはそんな葛葉を笑ってよしとした。
「それならそれで戦い方もあるしな」
「はい、僕ももう絶対に出るって考えて作戦立ててます」
光実は笑って話した。
「むしろそうしないと」
「俺じゃないか」
「動かなかったら偽物だって思いますよ」
葛葉本人に笑って話した。
「本気で」
「こいつは動いてこそだ」
ザックも言ってきた。
「それで掴むものを掴むからな」
「そう言うお前もだろ」
城乃内はザックに言った。
「どれだけ考えなしで動いてきたんだよ」
「俺もな」
「動かないでいられないよな」
「何かあったらな」
その時はというのだ。
「本当にな」
「若い時はそれでいい、ではだ」
呉島が言ってきた。
「回ろう」
「わかりました」
皆頷いてだった。
そうして戦場を巡っていくがここでだった。
戦士達はガウガメラの地面を見てこんなことを言った。
「ここも平地ばかりでね」
「うん、見晴らしがいいわね」
わかばはあかねの言葉に頷いた。
「それもかなり」
「そうした場所よね」
「お空から見たら」
ひまわりはその場合はどうかと話した。
「かなり見える」
「遠くまでね」
あおいが応えた。
「そうよね」
「こうした場所での戦いが多いが」
一色は獺のぬいぐるみの姿で話した。
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