244 飛び掛かる馬の大群
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れで始末ができる」
「こいつらは・・・!!」
関根と椎名は近づいて来た者に驚きを感じる。
「極左暴力集団の連中か!!」
極左暴力集団、別名「東アジア反日武装戦線」のメンバーである片岡利明と大道寺あや子(コードネームは「アサカワ」)だった。
二人の女性が高速で走る馬車に乗ってある現場へと進む。
「剣の次は杖の奪還か」
「ああ、大事な物が取ったり取られたり、私達も大忙しなこと」
「それにしてもその目的地が我々にとって憎きヴィクトリアとは」
「ところでクイーン・ベス。杖のみならず杯も取られてしまっているな。あの剣奪還班も杯を取り返しに行っているようだが」
「それについては杖が元の所有者の所へ戻ってから考えたいが杯の方は妲己とその王・紂王が持っている筈。・・・と思いたいのだがフローレンスやイマヌエルも正確な情報は掴めていない。奴らの世界の本部は襲撃を受けたから同じ場所に置く可能性が低い事は確かだ」
この二名はクイーン・ベスとブランデー・ナン。嘗て戦争主義の世界にあった異世界の最上位の道具・剣の奪還に活躍した女王である。フローレンスやイマヌエルからも最上位のアイテムの取り返せる最強の人物として重用された。彼女らは今、杖の奪還に協力する為に動いていたのだった・・・。
ダービー伯爵を倒したかよ子達の前に東アジア反日武装戦線の片岡利明と大道寺あや子が現れる。
「あの連続企業爆破事件の犯人どもか!」
「それがどうした?」
「私は警察だ!大人しく観念しろ!!」
椎名と関根は警察手帳を出して二人のテロリストに警告する。
「やれるものならやりな!」
二人はお構いなしに火薬を投げつける。かよ子は条件反射で短刀を向けた。短刀の先端に火薬が精製される。その火薬を片岡とアサカワが投げた火薬に向けて投げて火薬同士を打ち消した。
「私の杖はどこにあるの!?」
「さあね。知りたかったらここを抜け出す事ね!」
アサカワがもう一度火薬を投げる。
「何度同じ手を使っても無駄じゃぞ!!」
友蔵は叫んだ。しかし、火薬の煙が消えると武装戦線の二名は先程の場所にいなかった。
「い、移動したぞ!!」
皆は彼らが何処へ移動したのか見回す。その時、小さい火薬が羽根の周りでバチバチと音を鳴らしていた。
「この!!」
椎名が水の玉で火薬の火花を消す。そして羽根の下にいつの間にか片岡とアサカワがおり、登って来た。
「え・・・!?」
かよ子はまさかの奇襲に驚いた。
「結界は!?どうして二人に効いてないの!?」
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