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おっちょこちょいのかよちゃん
244 飛び掛かる馬の大群
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ごと退けた。ダービーは後退する。
「武装の能力(ちから)か・・・」
「馬を使ってるのね。なら馬なら馬で」
 スケッチブックを持った少女は馬を召喚した。少女は馬に乗りダービー伯爵の馬に体当たりを試みた。
「ふ・・・。この我が愛馬アイリスはそこらの馬とは違うぞ!」
 ダービー伯爵はアイリスと呼んだ自身の馬に突進させる。少女の出した馬が弾かれた。少女も地面に叩きつけられる。
「あ!!」
「アイリス、この小娘を踏み殺せ!」
 アイリスが少女に飛びかかる。更にアイリスの蹄から針が出現した。
「ハネ!!」
 利通が碁石を出した。ダービー伯爵の馬が吹き飛ばされる。
「まだまだだ!!」
 アイリスが火炎放射をする。
「そんなもの消してやるブー!」
 ブー太郎が水の石を、椎名が水の玉で放水して迎撃する。炎は消えた。だが、馬はその場からジャンプで回避していた。 ダービー伯爵を乗せたアイリスは羽根の上から結界ごと踏みつける。大五郎が法力を強めた。
「そんな物が効くか!!」
 結界が破壊されそうになる。石松や小政が刀、大政が槍、綱五郎がピストルで応戦する。だが、馬は呆気なく足で跳ね返す。かよ子はダービー伯爵に短刀を向けた。
「貴様、その短刀はアルフレート様のだな・・・!!」
「知ってるの、これを!?」
「貴様がそれを奪って使っているのか!?だからここまで来たんだな!?」
「知ってるのかどうか聞いてるんだよ!やっぱりこれは私の杖と何か関係あるの!?」
「聞いてどうする!?」
 ダービー伯爵は構わず馬で結界を押し潰そうとした。しかし、馬が「ヒヒン!」と悲鳴を挙げた。そして地面に落ちる。
「アイリス、一体どうし・・・!?」
 ダービー伯爵は確認した。アイリスの足の先が四本とも切られていた。
「この短刀で丸鋸を出させて貰ったよ!」
「な・・・、アルフレート様の短刀がなぜあの小娘に・・・!?やはり杖の能力(ちから)を複製したからか・・・!?」
「やっぱり私の杖を元に作ったんだね!?」
「あ・・・」
 ダービー伯爵は口を滑らせてしまった。
「私の杖はヴィクトリアって人が持ってるんだね!?」
「誰が言うか!」
 かよ子は短刀を向ける。丸鋸がダービー伯爵を襲う。ダービー伯爵が胴を両断される。足を切られて動けないアイリスも八つ裂きにされた。ダービー伯爵は死亡した。
「行こう!皆!!」
「あ、ああ」
 かよ子は羽根を進めようとした。だがそこにある物が投げ込まれる。羽根の結界が発動して被害はなかったが、恐ろしい胸騒ぎを大野や関根など見聞の能力(ちから)を有する者は感じていた。
「別の敵が来ている!!」
「ええ!?」
 かよ子はもう次が来たかと半分嫌になって来ていた。
「ダービー伯爵が足止めしておいてよかったわね」
「ああ、こ
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