暁 〜小説投稿サイト〜
私が好きになった人は・・だった そして、親友の女の子とも・・
第1章
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ぼけてくれてるんならいいや と、私は、思ってそれ以上突っ込まなかったのだけど、絶対に見られてしまったのだ。就学旅行だからと、私は白地なんだけど、全体に薄いグリーンのクローバーの刺繍のしてあるものを、可愛いと思って選んでいた。

 琵琶湖が見渡せる小高い芝生の丘の上まで連れてきてもらって

「足 見せてみな」と、私を芝生に座らせた。私が、靴と靴下を脱いで見せると

「ふーん 腫れてはいないみたいだなー でも、一応湿布しておいた方がいいかなー あとで、買ってくるよ 集合したら、看護師さんがいるはずだから、また、見てもらおうネ」と、気を使ってくれたけど、続けて

「可愛いの穿いているんだな」と、私は、さっきの・・ショーツのことかと一瞬勘違いしたんだけど・・私の靴下を見ていたから・・私の思い違いなんだと顔が熱くなるのを感じていた。

「でしょ 私達のグループはお嬢様を気取ってるんだー だから、皆でー ねぇ 気付いた 自由行動で私達、髪の毛留めてないでしょ みんな髪の毛長いんだけど、裾のほうは軽くカールかけてんだー 本当は学校で禁止なんだけど、普段は後ろで留めて馬の尻尾にしてるからね」そして、私達は、普通のスクールソックスでなく、短い靴下で上の部分がレースの飾りが付いているもの、靴も先がまぁるくなって1本のベルト留めるストラップパンプスでお嬢様風に揃えていたのだ。

 私達の学校は関東の県立の女子高なんだけれど、優秀な子ばっかり集まる進学校で真面目な人ばっかり。そのせいか部活動は文科系はそこそこなんだけれど運動系は弱くてだめなんだ。その中で私達のグループはお嬢様ごっこの真似ごとで遊んでいた。

 皆は、「大きいネ」「わー 観光船も大きいよねー」と、私達の地元には海がないから、はしゃいでいたけど、私は、添乗員の一倉さんの横顔をしみじみと見ていた。よく見ると日焼けしていて、眉も濃く、割と良い男なんだと感じ始めていた。そして、戻ろうかってなって、私は、帰り道も一倉さんの肩辺りに掴まって歩いていた。筋肉が盛り上がった腕。すごく、逞しく思えていた。そして、途中で

「これっ さっき 見つけたんだ 四つ葉のクローバー あげるよ 可愛らしくて君に似合うよ」と、私に・・

「わっ ありがとう」と、言ったものの・・クローバー やっぱり、こいつ さっき見たんだと、又、勝手に顔を熱くしていた。
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