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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第六話 協力関係 ★
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目は子供だ。
そんな子供が一人という事を改めて尋ねたせいか申し訳なさそうな顔をされた。
その後、協力関係を結ぶのはOKのようなのでいろいろと話し合う。
もっとも互いに対等な立場であり、俺は霊地の知識と結界の形成を行い
月村の方は俺に裏のコネと戸籍を与える。
その程度のものだ。
まだこの世界のことをすべて理解したとは言い難い。
何かの際に戦闘があることは想定しておかないとならないだろう。
そして、戦闘の際にどれだけ魔術を秘匿できるかも関係してくる。
剣は自分で鍛てばいいので問題はない。
もっとも工房となる鍛冶場がまだ出来ていないので、それも少し考えておく必要がある。
あと遠距離武器となると銃か。
魔術協会で聞いた親父のスタイルだ。
月村との繋がりで裏へのコネも出来たのだ。
銃についてもこれから考えていこう。
自分の身を守る上でも、魔術を秘匿する上でも役立つ。
もっとも月村家の結界についてはすでに防衛システムがあるので不要な気もする。
そんな事を思いつつ、敵意に反応する警報音と侵入者の視覚を歪める結界を用意することになった。
「ではこれからよろしく頼む」
「ええ、よろしくね」
忍さんと握手を交わす。
まあ、なんにしてもこの世界で大きな一歩だ。
話の区切りもついたし、いい時間だなのでそろそろ帰ろうと思った時
「衛宮君!」
すずかが急に立ち上がった。
今までこちらとほとんど目も合わせようともしなかったので意外ではある。
「どうかしたか? あと俺のことは士郎でいいよ」
すずかの様子がどこか不安そうなので普段の口調に戻し、優しく問いかける。
「……士郎君は怖くないの? 私達は血を吸って生きてる化け物なんだよ」
それは恐怖。
人と違う自分を恐れる純粋な恐怖。
だがそれは間違っている。
「魔術のことを重視し、伝え忘れていたな。
私も吸血鬼なのだよ。もっともすずか達のように優しくはない。
血を吸い相手を人形にすることだって出来る」
俺の言葉にその場にいる皆が息を呑む。
元の世界の吸血鬼はこの世界の吸血鬼とは比べ物にならない。
もちろんアルト達の様なのもいるが、単純に餌としてか人間を見ていないのもかなりいる。
「すずかには俺が化け物にみえるか?」
俺の言葉にすずかはぶんぶんと首を横に振る。
やっぱりこの娘は優しい。
自身のことを化け物と呼びながら、自分達以上の化け物を化け物ではないと否定する。
「すずか、化け物の定義は血を飲むか、飲まないかじゃない。
自らの欲望や悦楽のために明確な理性をもって誰かを蹂躙するモノ。それを化け物という」
吸血鬼になった時、人では
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