第八十二部第四章 破竹の進撃その二十
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「西安ブルーバッファローズ半分身売りするよな」
「ああ、らしいな」
「何か大手のグループが親会社になるんだよな」
「鉄鋼業中心の」
「そっちの金も入るんだな」
「今まで鉄道会社でな」
「それだけだったのがな」
親会社はというのだ。
「今度は鉄鋼が親会社もか」
「そうなるとかな」
「硬いところばっかりだな」
鉄道に鉄鋼と、というのだ。
「親会社が」
「あのチームの縁だろうな」
「親会社が鉄扱うところってな」
「それも縁なんだろうな」
「やっぱりな」
「それもな」
「しかしあの会社がチーム手放すとかな」
その鉄道会社がというのだ。
「いい宣伝だったけれどな」
「オーナーが死んだからみたいだぞ」
「ああ、それでか」
「経営者が交代してか」
「それでか」
「経営方針が変わってか」
「身売りになったのか」
「今あの鉄道会社その鉄鋼のグループとグループ単位で提携するらしくて」
親会社の事情の話がさらに続いた、チームも親会社の影響をどうしても受けるということであろうか。
「鉄鋼の方の会長がアメフトファンで」
「それでか」
「チームの経営に入りたい」
「それで提携の条件にか」
「チームの経営の半分も言ってきて」
「鉄道会社の方も認めてか」
「そうなったんだな」
「それにチームを持ったら」
企業がそうしたならというのだ。
「毎日連日連夜それだけでチームの名前が出てな」
「そこで親会社の名前も出るからな」
「それだけで最高の宣伝だからな」
「スポーツチーム持つって」
「企業にしてもいい話だしな」
「多少赤字になっても」
それでもというのだ。
「毎日連日連夜企業の名前が出たらな」
「こんないいことないしな」
「いい宣伝だからな」
「それでか」
「鉄鋼のグループも経営に入りたい」
「その考えもあるんだな」
「スポーツチームの経営ってな」
これはというのだ。
「もう本当にな」
「持ってるだけで最高の宣伝になるからな」
「こんな割のいい宣伝ないぜ」
「広告としては一番だよ」
「中には邪険にして排斥する馬鹿いるけれどな」
「経営者でな」
二十世紀初頭の日本の某鉄道会社の社長後に会長になった輩だ、このことでこの会社は最高の宣伝材料とファンの多くを敵に回した。
「ごく稀にな」
「そんな奴もいるよな」
「身売りしてよかったって言ってな」
「後で宣伝材料なくなって」
「それでな」
「企業の業績も悪化して」
「それで経営が先細りになる」
そんな風になるというのだ。
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