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八条学園騒動記
第六百七十六話 ネットから来たその九

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「多分だが」
「それだけでなくか」
「中央警察もな、まああの内相さんは無理でもな」
 金のことだ、彼女がどういった人物かは連合全体で知られていることだ。
「自分の悪事に関わりそうな奴をそうする位はな」
「出来たかも知れないか」
「時間があればな、しかし時間がな」  
 それがというのだ。
「なかったからな」
「時間は資源って言うけれど」 
 ラビニアは時間についてはこう述べた。
「まさにね」
「その通りだな」
「ええ」
「時間は無慈悲なものだ」
「なかったら何も出来ないわね」
「セーラは違うが」 
 彼女はというのだ。
「時間が流れない世界にも行けるからな」
「あの娘はそうね」
「例外も例外だ」
「普通じゃないから」
「普通はだ」
 それこそというのだ。
「時間はどうしようもない」
「停めることも遡ることもね」
「出来ない」
 絶対にというのだ。
「それはな」
「そうよね、けれど」
「普通はだ」
「時間は限られているから」
「あの探偵もな」
 今セーラが追い詰めている彼もというのだ。
「その時間がなくてだ」
「どうにも出来なかったのね」
「そうだ、時間と距離はな」
 この二つはというのだ。
「絶対のものだ」
「距離もだな」
 フックが応えた。
「やはりな」
「そうだ、セーラは瞬間移動が出来るが」
 所謂テレポーテーションである、セーラは超能力者でありこちらの能力も備えて使用することが出来るのだ。
「しかしな」
「普通はな」
「やはりな」
「どうにもならないな」
「距離があれば」
 それならとだ、タムタムは言った。
「それだけで武器になりだ」
「問題になるな」
「恋愛もな」
 これもというのだ。
「遠距離恋愛だとな」
「別れやすいか」
「歳の差はどうとでもなってもな」
 それでもというのだ。
「距離はな」
「難しいか」
「そうだ、だから遠距離恋愛はな」
 これはというのだ。
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