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レーヴァティン
第二百六十七話 西に帰りその八

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「そちらもな」
「こっちもだよ、最近はな」
「そちらも造らせてだな」
「何があるかわからないからな」
 戦はというのだ。
「だからな」
「それも造らせてだな」
「長い戦になった時にな」
「食える様にしているな」
「そうしている」
 実際にというのだ。
「幕府もな」
「そうしたことも考えないとな」
「政ではない」
「少なくとも世界を救う奴が行う政じゃないな」
「暴政を行おうと思えばだ」
 その時はとだ、英雄は話した。
「それはそれでやり方があるな」
「ああ、自分の贅沢だけを求めるならな」
「アフリカによく出た連中の様にすればいい」
 アフリカ諸国が独立してからのことだ、一九六〇年に多くの国が独立したがそれでハッピーエンドではなかったのだ。
「あの独裁者共の様にな」
「圧政に言論弾圧にな」
「秘密警察を用いてな」
「それで私腹を肥やすな」
「ボサカやアミンの様にな」
「アフリカってそんな独裁者ばかり出たな」
 そして今も存在している。
「私利私欲ばかりでな」
「悪政を敷くな」
「今お前が挙げたボサカは」
 久志はこの人物のことを話した。
「皇帝にもなったな」
「そうした意味ではお前と同じだな」
「ああ、中央アフリカ帝国か」
「ボサカ一世だ」
「ハーレムまで持ってとんでもない戴冠式やったな」
「あの国の国家予算の二年分は使ってな」
 そのうえでだったという。
「大袈裟な戴冠式も行った」
「馬鹿みたいな話だな」
「そして国民は貧困に喘ぎだ」
「餓えていてもな」
「贅沢を極めていた」
 これはアフリカの独裁者に非常に多い例である。
「権力も独占してな」
「ふざけた話だ」
「全くだな」
「ああ、しかし暴政を敷くならな」
「その様にすればいい」
「そうだよな、酒池肉林とかな」 
 久志はこの言葉も出した。
「やったらいいな」
「美酒に美食にな」
「建築にだな」
「そして蓄財もすればだ」
 そのアフリカの独裁者達の様にというのだ。
「完璧だ」
「そうだな、しかしそうしたことはな」
「俺達の誰も興味ないな」
「贅沢なんてもう達成してるだろ」
 実にあっさりとだ、久志は述べた。
「美味いもの食って飲んでな」
「上等の服を着てな」
「絹のな、住んでる場所もな」
「俺達は御殿だ」
「俺達は宮殿だよ」 
 そう言われる場所だというのだ。
「もうこれ以上はないまでにな」
「満足しているな」
「そう感じたらな」
 その時点でというのだ。
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