第五百二十四話 チャルディラーンにてその九
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「そうするからね」
「そこをお願いね」
「遠距離攻撃は任せるっしょ」
「我々も来ました」
サロメとアレクサンダーはマシンに乗って来た。
「宜しくお願いします」
「やらせてもらうっしょ」
「これだけいれば充分かな」
顔触れを見てだ、飯島は言った。
「この場所は」
「そうですね」
稲森もその言葉に頷いた。
「ではですね」
「うん、この顔触れでね」
「ここは戦っていきましょう」
「そうしていこう」
「前から二百体程来ました」
アレクサンダーが言ってきた。
「それじゃあ今から」
「はい、この六人で」
「やっていこうね」
テスラとナインは早速戦いに入った、その二人を挟む様にしてだった。
二人のライダーが戦いサロメとアレクサンダーが乗るマシンが遠距離攻撃で倒していく、そうして二百体程のファントム達を倒していく。
二百いたファントム達もだった、彼等の活躍により。
「あっという間に減ったわね」
「そうだね」
ナインはテスラの言葉に頷いた。
「二百はいたのにね」
「今では三十程よ」
「そこまで減ったね」
「ええ、けれどここはよくても」
それでもとだ、テスラは言った。
「他の場所はね」
「まだまだ多いよ」
「それじゃあ別の場所に」
「行こうか」
「いや、皆そこにいてくれ」
後ろからオールマイトが言ってきた。
「またそこに来る」
「そうなりますか」
「また来ますか」
「現に今敵の後方からまた出て来た」
ファントム達がというのだ。
「それも大量にな」
「そうですか、それじゃあ」
「ここにもですね」
「また来る、だからだ」
「私達はここにいてですね」
「敵に備えることですね」
「そうして欲しい」
オールマイトは戦局をその今は痩せ細っている身体で話した、身体はそうなっているが目も声もかつてのままだ。
「いいだろうか」
「オールマイトさんが言われるなら」
「僕達に異存はありません」
これがテスラとナインの返事だった。
「ここで戦い続けます」
「敵を引き受けます」
「そうしないと駄目っしょ」
「そうですよね」
サロメとアレクサンダーも言う。
「それならです」
「ここに留まるっしょ」
「そうすべきよ、来たわ」
稲森は前を見据えて仲間達に告げた。
「またね」
「やはりオールマイトさんはよく見ているよ」
飯島も言った。
「じゃあまだここで」
「戦っていきましょう」
「そうしてくれ、いつも見ている」
オールマイトはそのかつてのままの声で言った。
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