第五百二十四話 チャルディラーンにてその四
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「今はな」
「そして攻める時はですね」
「そうだ、また指示を出す」
その時にというのだ。
「それまで戦ってくれ」
「このままですね」
「是非な」
「それがいいね」
山本が変身しているメイジが言ってきた。
「今はね」
「そうだな」
「はじまってすぐに攻めると」
そうすると、というのだ。
「疲れるからね」
「最初からそうするとな」
「長い戦いになるだろうし」
「そのこともあってだ」
木崎は山本にも話した。
「今はな」
「攻めないで」
「そうしてだ」
そのうえでというのだ。
「戦っていくことだ」
「そうしてファントム達を倒すことだね」
「そうしていってくれ」
「じゃあ僕も戦う時は」
「是非な」
「迂闊に前に出ないで戦うね」
こう木崎に話した。
「そうするね」
「木崎さんの言われる通りですね」
松永久秀が妖艶に言ってきた。
「今は攻める時ではありません」
「守って戦うべきだな」
「まさにな」
「そうだ」
木崎は久秀だけでなくゴブリン上司と豚教官にも話した。
「それも戦いのうちだ」
「陣を整えて敵を倒すのもな」
「そういうことだな」
「そうだ、だが攻めるべき時も来る」
「その時はだな」
「あんたが指示を出すな」
「それを見極めている、私に見落としがあれば」
そうなることも考えて言うのだった。
「是非言ってくれ」
「そうしてですね」
「私も話を聞かせてもらう」
「ではその時は」
久秀は今は戦局を見つつ話した、今攻めるべきでないと判断しそのうえで木崎に対して語ったのだった。
「言わせて頂きます」
「そうして欲しい、神に勝つにはな」
スサノオにというのだ。
「間違いはないことだ」
「確実にですね」
「勝つ為にはな」
「間違いはないことです」
「私は人間だ」
「人間は間違うものである」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「私も間違えるからな」
「そうなりそうならですね」
「言ってくれ」
是非にという言葉だった。
「いいな」
「それでは」
「おう、そこちゃんとしろ」
「たるんでいるぞ」
ゴブリン上司と豚教官はさりなと上空にいるヴァイス達にハッパをかけた。
「帰ったらペナルティにするぞ」
「もっと気合入れろ気合」
「ああ!?あんた達も倒してやろうか」
さりなは二人に怒った顔と声で返した。
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