第二章
[8]前話
「好き嫌いがない様になんだ」
「してそしてね」
「まだあるんだ」
「好き嫌いないと」
食べるものにというのだ。
「栄養バランスもいいでしょ」
「栄養も考えてなんだ」
「そう、何でも食べてもらって」
「栄養バランスよく」
「好き嫌いがなくて」
そうしてというのだ。
「健康でもあるね」
「そうした娘に育ってもらう為になんだ」
「カレーとちゃんこをよく作ってね」
「雪路に食べさせてるんだ」
「そうよ、ちゃんとね」
まさにというのだ。
「今から雪路には好き嫌いなくて」
「健康な娘になんだ」
「なってもらうわ、あの娘どっちも好きだし」
カレーもちゃんこもというのだ。
「丁度いいわ、だからね」
「それでだね」
「これからも作っていくから」
カレーとちゃんこをというのだ。
「毎週でもね、いいわよね」
「僕もどっちも好きだし」
夫は妻の言葉に笑顔で応えた。
「何よりも雪路の為なら」
「それならなのね」
「喜んでだよ、じゃあこれからも頼むよ」
「ええ、作って食べてもらうわね」
妻は夫に笑顔で応えた、そうして夫はその笑顔を見つつカレーを食べた。子供向けの甘口で本来は辛口好みの彼の口には合わない筈だった、だがそれでもそのカレーは実に美味かった。
カレーにちゃんこを 完
2022・11・20
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