暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第五話 出会いは騒動に満ちている
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
を引っ込める恭也。
 俺も方も力を抜き、小太刀を引っ込める。

「相討ちか。
 しかも最後はお互い相手の得物でとは」

 恭也さんは少し不満足そうだ。
 花瓶を割り、水を浴びた時点でやめてもよかったが、興が乗り過ぎたな。
 俺自身この身体での初めての試合とはいえ戦いにしっかり決着をつけたかったのだろう。

 それにしても恭也さんは基本的にバトルマニアなのだろうか?
 申し訳ないが今後、このような戦いには付き合いたいとは思わんぞ。
 
「すみません。花瓶まで割ってしまって」
「それは俺じゃなくて」

 髪の長い女性に向けられる恭也さんの視線。

「彼女に頼む」

 髪の長い女性がメイドさんを二人と小太刀を持った女性と共に近づいて来る。

「恭也、彼は?」
「色々秘密はあるだろうが、ちゃんと話しあえば心配はないと思う」
「そう。恭也がそう言うなら大丈夫そうね。
 改めまして月村家当主、月村忍です」
「衛宮士郎です」

 差し出された手を握り返し握手を交わす。

 だが驚いた。
 恭也さんが差出人の月村家当主かと思ったら女性の忍さんの方だったとは。

「とりあえずお茶でもしながら色々お話でもしましょうか。
 お互いに理解を深めるためにも」
「それは構わないが、彼女はいいのか?」

 俺の視線を追って皆の視線が一人の少女に向けれる。

「すずか、出てきちゃったのね」
「まあ、アレだけ金属音を響かせれば気付くとは思うが」
「それもそうね。
 しょうがないわね。あの子も同席させていい?」
「ああ、構わない」

 忍さんについて行こうとしたら

「ちょっと待って。
 忍さん、この子、士郎君服びしょ濡れだよ」

 恭也さんの身内であろう女性が濡れているのを確かめるように俺の身体に触れる。

「あ、そうね。
 ノエル、彼に着替えを、それが終わったら応接室に案内して。
 ファリンはお茶の準備を」
「かしこまりました。
 どうぞ、こちらへ」

 ショートヘアーのメイドさんが俺の傍に立つ。

「はい。とちょっと待ってください。
 すみませんが、これをお願いします」

 恭也さんの身内であろう女性に小太刀を渡す。

「恭也さん、俺の得物はお預けします。
 帰る時にでも返して下さい」
「わかった。預かっておくよ」

 恭也さんに剣鉈をお願いし、メイドさんに視線を向けるといつの間に近づいたのか、メイドさんの傍に立つ当主。

「じゃあ、お願いね」
「はあ、よろしいのですか」
「大丈夫」
「えっと、お待たせしました」
「あ、はい。
 ご案内します」

 メイドさんから離れる当主と先導を始めるメイドさん。

「また後でね」

 楽し
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ