第五百二十三話 カンネーの殲滅戦その十
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「化けものだ」
「それですか」
「君達の世界ではスサノオの側にいてもおかしくない様なな」
そこまでのというのだ。
「化けものだ」
「そう言われるとそうですね」
大文字も頷いた。
「聞いていると」
「とんでもない奴だ」
鉄人はこうまで言った。
「自分こそが絶対に正しいとな」
「信じ込んでいて」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「他の人間への犠牲を躊躇しない」
「そうなるとですね」
「悪だ」
一言で言い切った。
「あれこそがな」
「はっきりと言います、自分しかなくなるとです」
小萌も語った。
「何も見えなくなって利用されやすいです」
「スサノオにもですか」
「はい、簡単にです」
表情も口調もいつも通り穏やかであるが語っていることは違っていた・
「利用されます」
「ああした人こそ」
「ですが上条ちゃんや吉井君は馬鹿でもです」
それでもというのだ。
「他の人を認めて自分が絶対に正しいと思いませんから」
「ああはならないですか」
「はい、絶対に。そして大文字君もです」
「俺もですか」
「元々どう間違えてもです」
例え如月と会ったばかりの頃の様でもというのだ。
「絶対にです」
「ああはならなかいですか」
「ですから安心して下さい」
「あの人は最後まで自分の間違いを認めなかったです」
緒川は淡々として述べた。
「あくまで、です」
「自分が絶対に正しいとだな」
「考えていて」
そしてというのだ。
「終わりました」
「そうなのだな」
「圧倒的な力をお持ちでしたが」
それは事実だが、というのだ。
「戦闘力も権力も」
「しかしだな」
「お心もそうでしたが」
「人として大事なものは持っていなかった」
「全く」
そうだったというのだ。
「そうした人でした」
「鳳鳴さんとは全く違いますね」
エリザベスも言った。
「暖かさと思いやりのある」
「そういうのは全くなかったです」
「人は駒ですね」
「本気でそうと考えていました」
「そうした輩こそがあちらにいる」
鉄人はゾディアーツ達を見据えて言った。
「スサノオに利用される側にな」
「そうなんですね、じゃあ俺達はこれからも」
大文字もゾディアーツ達を見て話した。
「そうしたことを頭に入れて」
「人間としてだな」
「スサノオと戦っていきます」
「そうしてくれ。そうなっては終わりだからな」
その男の様になってはというのだ。
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