第二章
[8]前話
「キングスイングリッシュとかガーターイングリッシュとか言われても」
「わからないの」
「まだそこまでいかないの」
「そこまではわかるのよ」
この二つの言葉の違いはというのだ。
「そこまではね、ただコックニーはね」
「ロンドンのダウンタウンの言葉よね」
「そうした言葉もあるのよね」
「一回聞いたけれど」
それでもとだ、瞳は友人達に話した。
「これがね」
「わからなかったのね」
「そうだったの」
「何を言ってるか」
それこそというのだ。
「わからない位なのよ」
「そんなに違うのね」
「同じ英語でも」
「日本語の方言の違いもかなりだけれど」
「そうなの、コックニーがわかる様になれば」
瞳は言い切った。
「本物かもね」
「英語について」
「そう言えるのね」
「コックニーまでわかれば」
「そうかもって思ったわ、だからこれからもね」
瞳は友人達にさらに話した。
「英語勉強していくわ」
「話せて聞いてわかって書ける様になっても」
「それでもなのね」
「ええ、それからもね」
こう言ってだった。
瞳は留学から帰っても英語を学び続けやがて翻訳家になった、だがそれでも周りにこう言うのだった。
「英語も方言があって国によって違うのよ」
「同じじゃないですか」
「同じ英語でも」
「それで特にコックニーはね」
この言葉というのだ。
「わかりにくいから」
「勉強が必要ですか」
「そうした言葉なんですね」
「そう、今も勉強してるわ」
こう言ってだった。
仕事をしつつ勉強を続けた、そのうえで周りに話すのだった。
コックニーなんてわかるか 完
2022・11・19
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