第一章
[2]次話
実はブラック軍隊
高校生の西田重蔵はアルバイトに励んでいる、そんな中で社会について勉強しているうちにこんなことを言った。黒髪をショートヘアにした一七五程のすらりとしたスタイルで大きな丸い目と小さな唇と高い鼻を持つ色黒の外見である。
「自衛隊もいいけれど」
「ああ、自衛隊に入るつもりか」
バイト先の雑貨屋の店長衣笠勇気が応えた、髪の毛は薄くなっていてかなり色黒で厳めしいゴリラに似た顔立ちの大男だ。だが目の光は優しい。
「西田君は」
「いや、好きなだけで」
西田は店が暇で普通に話をして応えた。
「そこまでは」
「考えてないんだ」
「そうです、ただ制服とか恰好いいですね」
「そうそう、一応軍隊じゃないからね」
自衛隊はとだ、店長は西田に話した。
「軍服じゃなくてだよ」
「制服ですね」
「自衛隊の服はね」
「その制服もよくて兵器とか物腰も」
「恰好よくてだね」
「災害が起こった時は頑張ってくれて」
自衛隊の仕事の話もした。
「恰好いいですね」
「僕もそう思うよ」
衣笠も同感だった、それで笑顔で頷いて応えた。
「自衛隊は」
「そうですよね、ただ」
「ただ?」
「制服、軍服になるとソ連軍の方が」
「恰好いいんだ」
「そう思います、ナチスにも勝って強かったですし」
「ああ、それね」
衣笠は西田が二次大戦のことを話したのを受けて話した。
「実は無茶苦茶やってね」
「勝ったんですか」
「中学生でも誰でも軍隊に入れて」
二次大戦のソ連軍はというのだ。
「銃すらない人いて」
「軍隊なのに」
「戦死した人から貰えとか」
「無茶苦茶ですね」
西田はその話を聞いて呆れた。
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