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星河の覇皇
第八十二部第四章 破竹の進撃その十四

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「俺達が二次大戦の時のアメリカ軍としたらな」
「連中は何軍か」
「それはか」
「イギリス軍だろ」
 この軍隊のだというのだ。
「オムダーマン軍のレーションは」
「あれだろ、ビスケットとオートミール缶」
「そうしたのしかなかったんだよな」
「あとマーマイトか」
「紅茶はあってもな」
 これはイギリスだけあって絶対だった。
「それでもな」
「ビスケットとオートミールだけってな」
「基本がこの二つだとな」
「俺達だと文句言うな」
「ましなもの食わせろってな」
 その様にというのだ。
「なるな」
「しかもそのビスケットとかもまずそうだな」
「イギリスだからな」
「オートミールの方も」
「というか炭水化物ばかりってな」
「栄養バランスも悪そうだな」
 そちらも問題ではないかというのだ。
「よくそんなの食えるな」
「というか我慢出来るな」
「本当に」
「当時のイギリス軍な」
「どういう味覚しているんだよ」
「ソ連軍も酷そうだけれどな」
 この軍隊の話も出た。
「あの時のソ連軍ってな」
「無茶苦茶酷い状況だったからな」
「もう戦うのに必死で」
「それだけでな」
「そんな状況だったから」
「それじゃあな」
「それこそ」
 当時のソ連軍はというのだ。
「実際物資不足だったっていうしな」
「それもかなりやばい」
「戦車とか大砲造るのに必死で」
「銃も人数分なかったっていうし」
 目の前の戦死者の銃を手に取って戦う様な状況だったという、兵士も中学生を動員してまでしていた。
「そんなのだとな」
「もうどうだか」
「食いものもな」
「まともなのなかったな」
「絶対にな」
「イギリス軍以上に」
 それこそというのだ。
「酷かっただろうな」
「食事どころじゃない」
「食えるかどうかも」
 それもというのだ。
「やばかっただろうな」
「というか食えたらか」
「それでよかったのかもな」
「当時のソ連軍なんてな」
「負ける瀬戸際だったからな」
 それで長い間戦っていたのだ。
「戦死者も多かったしな」
「相当死んだよな」
「あの戦争で」
「戦死する確率高かったからな」
 それも相当にだった、その為二次大戦に参戦したソ連の当時の世代は数が極めて少なかったのである。
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