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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・後半〜
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る事で他国にもカイエン公爵家の血を残せる事によって、様々なメリットが発生するな。」

「クロスベル側のカイエン公爵家が仲介する事によってミルディーヌ公女殿下がクロスベルとの貿易をする際エレボニアのあらゆる勢力よりも有利な立場になる事は容易でしょうし、ミルディーヌ公女殿下とユーディット公女殿下並びにキュア公女殿下の関係は良好の御様子ですから治安維持や領土開発の連携もスムーズに進む事も考えられますわね。」

「ったく、あのカイエンのオッサンと血が繋がっているとはとても思えない油断も隙もない公女さんだぜ……」

レーグニッツ知事を賞賛した後答えたミルディーヌ公女の話を聞いたミリアムとユーシスは真剣な表情でミルディーヌ公女を見つめ、シャロンは静かな表情で推測を口にし、それらの話を聞いたクロウは疲れた表情で呟いた。

「ふふっ、褒め言葉として受け取っておきますわ。」

「ちなみにこれは余談だがクロスベルはヴァイスハイト皇帝とユーディット様の間から産まれた子供とギュランドロス皇帝とルイーネ皇妃の間から産まれた子供を跡継ぎにすると同時にその子供達同士を結婚させる事で、現在は二人存在するクロスベル皇帝を孫――――――”三代目”の世代で一人にする予定との事だ。」

「ええっ!?それじゃあ、ユーディットさんが産んだ子供が次代の”クロスベル双皇帝の片翼”になるんですか……!?」

「……考えたな。二人存在するクロスベルの皇帝同士を結ばせる事によって産まれる子供を跡継ぎにする事で、クロスベル皇帝が二人存在する事で発生する恐れがあるクロスベル皇帝の跡継ぎ争いもそうだが派閥争いを防ぐ事も狙いなのだろう。」

「”正妃”ではなく”側妃”のユーディット公女殿下の子供をヴァイスハイト陛下の跡継ぎにする理由は恐らく、”偽帝”オルトロスの子孫であるカイエン公爵家の血をクロスベル皇家に入れる事で”成り上がりで建国したクロスベルの帝国としての正当性”が証明できるからでしょうね。」

「皮肉な話ね。他国とはいえ、前カイエン公が目論んでいた玉座を前カイエン公の直系の”曾孫”が手にする事になるのだから。」

「そうね………最も、”血統主義”の前カイエン公が自分の娘が”尊き血を引いていない成り上がりの国の王の側妃”になった事についてどう思うかはわからないけど……」

クロウの皮肉に対してミルディーヌ公女が笑顔で流した後答えたオーレリア将軍の話を聞いたセドリックは驚きの表情で声を上げ、ミュラーとトワは真剣な表情で推測し、疲れた表情で呟いたセリーヌの話を聞いたエマは複雑そうな表情で同意した後前カイエン公を思い浮かべながら答えた。



「そういえばミュゼは”ミュゼにとっての想定外(イレギュラー)を含めた大満足の結果”と言っていたが、その想定外(イレギュラー)
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