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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・後半〜
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協会史上初の”SSランク正遊撃士”エステル・ファラ・サウリン・ブライト一行、そして七耀教会からは”空の女神”エイドス様ご自身やその一族、更には”守護騎士”が数名加勢する事が決まっていますわ。」

「ちなみにヴァイスラントからはミルディーヌ様の護衛という名目で、私自身がシュバルツァー達に加勢する事になっている。」

「な、何なの、その超過剰戦力メンバーは〜〜〜〜〜!?」

「ギリアス達の方が”哀れ”に見えて来るほど”英雄”や”化物”揃いの面子じゃねぇか………」

「……大戦の件から予想はできていたけど、やっぱりロゼの2度目の加勢は決戦―――――それもリィン達に加勢する件だったみたいね……」

「……………………」

トワの確認に対して答えたミルディーヌ公女とオーレリア将軍がそれぞれ答え、二人の話を聞いたミリアムは表情を引き攣らせて声を上げ、クロウは疲れた表情で呟き、複雑そうな表情で呟いたセリーヌの話を聞いたエマは複雑そうな表情で黙っていた。



「ちなみにオズボーン宰相達……というよりもオズボーン宰相が地精の反対を押し切って”幻想機動要塞”を顕現させるという”盤面”もありますが、正直言ってその”盤面”はオズボーン宰相の性格やリィン総督閣下に対する今までの言動や態度を考えれば”あまりにもありえない可能性の盤面”ですから、気にする必要はないかと。」

「え……オズボーン宰相が地精の反対を押し切って”幻想機動要塞を顕現させる可能性ですか?”」

「しかもリィンが関係しているようだけど……一体どんな理由なのよ。」

苦笑を浮かべて答えたミルディーヌ公女の説明が気になったセドリックは戸惑い、サラは真剣な表情で訊ねた。

「”巨イナル黄昏”を利用して世界を”終焉”に導こうとした事もそうですが、今回の戦争の件でエレボニアという国をゼムリア大陸全ての国家・人々に仇名す存在にしてでも”大陸統一”を果たそうとしたにも関わらず、その結果エレボニアが敗戦してしまい、敗戦後のエレボニアにかつて経験した事がない”冬の時代”を到来させてしまった”元凶”としての責任を果たす為に、逃げも隠れもせず連合を迎え撃ち、”皇家や政府をも自身の野望の為に利用した世界の敵として討たれる事”で戦後の世間によるアルノール皇家や新政府への批判を少しでも抑える為ですわ。」

「それは…………」

「百歩譲ってその推測が当たったとして、そこに何でシュバルツァーが関係してくるっつーの。」

ミルディーヌ公女の推測を聞いたミュラーは複雑そうな表情を浮かべて答えを濁し、アッシュは呆れた表情で指摘した。

「皆様も既にご存じのようにオズボーン宰相は自らの野望の為に幼いリィン総督閣下をシュバルツァー卿に委ね、リィン総督閣下との親子の縁を完全に切りました。そし
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