西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・後半〜
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連合は”地精”の一員であるジョルジュ先輩をこの戦争を利用して殺害するか、戦後処刑するつもりだったでしょうから、クロスベルはシュミット博士の協力を取り付ける為に”敗戦すれば殺される可能性が高かったジョルジュ先輩の状況”を利用したんでしょうね……」
「しかし意外だな。自らの研究にしか興味を抱いていないと思われていたあのシュミット博士に”師”としての”情”があったとは。」
「言われてみればそうだよね〜?内戦でもそうだけど、今回の戦争でも自由に動いていたあのシュミットの爺ちゃんがジョルジュの為に他人の言う事を聞くなんて驚きだよね〜。」
オーレリア将軍の説明を聞いたラウラは驚いた後厳しい表情で指摘し、エマは複雑そうな表情で推測し、静かな表情で呟いたユーシスの感想にミリアムは意外そうな表情を浮かべながら同意した。
「ジョルジュの命は助けるって言ったが、それでも何らかの処罰をジョルジュに与えるんじゃねぇのか?」
「ええ。技術力は長けている上”地精”の知識も備わっているのですから、その技術や知識を平和利用する事を”償い”にするという事になっていますわ。」
「ジョルジュ君の技術や知識を”平和利用”するという事は、連合は”地精”の知識や技術を利用しての新兵器の開発等は考えていないようだね………」
複雑そうな表情で呟いたクロウの推測に対して答えたミルディーヌ公女の説明を聞いたトワは安堵の表情で呟いた。
「公女殿下。先程ジョルジュ君の件でシュミット博士はクロスベルの技術開発に協力するとの事ですが、博士の所属国家を変える事までは要求されていないのでしょうか?」
「はい。クロスベルも幾らジョルジュ・ノームの件があるとはいえ、そこまで求めるつもりはないとの事です。最も博士の活動拠点であったルーレ大学―――――ルーレ市がクロスベルに併合されますから、エレボニアの技術開発に博士に関わってもらう為には博士にとって興味を抱く何らかの研究内容等を用意する必要があると思われますが。」
「それも難題なんだけどねぇ………それはともかくジョルジュ君の件は心配無用とわかった以上、もう一つの条件内容はどんな内容にするつもりなんだい、アンゼリカ君。」
レーグニッツ知事の質問に答えたミルディーヌ公女の話と推測を聞いたオリヴァルト皇子は疲れた表情で溜息を吐いた後アンゼリカに訊ねた。
「そうですね…………―――――!それなら、毎年年に一度で構わないからリィン君とセレーネ君がZ組のみんなとゆっくり過ごせる機会を作る為の協力をしてもらう事に変えさせてもらうよ。」
「え…………皆さんがリィンさんとセレーネさんと過ごせる機会を作る為に、どうしてミルディーヌさんの協力が……」
「……恐らく戦後の二人と彼らは疎遠になってしまう
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