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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・後半〜
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がすぐにある事に気づくと声を上げ、クロウは複雑そうな表情で、サラは厳しい表情でそれぞれ推測を口にした。

「念の為に確認しますが私達ヴァイスラントによる連合への助命嘆願対象は”ジョルジュ・ノームだけ”でよろしいのですか?アンゼリカお姉様の事ですから、その助命嘆願対象の中にアルベリヒ―――――いえ、”フランツ・ラインフォルト”も含むと考えていたのですか。」

「……そうしたいのは山々だけど、以前のエリンの郷でリウイ陛下が戦争を止める条件として”オズボーン宰相とアルベリヒの抹殺は絶対である事”を仰っていたから、例え君達ヴァイスラントの嘆願があっても連合は”オズボーン宰相とアルベリヒを救う事は絶対に認めない事”は理解しているし………そもそも、”全ての元凶”を滅ぼせば”全ての元凶”の”眷属”のアルベリヒも連動して消滅―――――滅んでしまうとの事だからね………」

「ふふっ、さすがに状況がここまで進めば現実から目を逸らす訳にはいかなくなった事は理解しているようだな。」

「…………ッ!」

「お嬢様………」

ミルディーヌ公女の確認に対してアンゼリカはアリサに視線を向けた後複雑そうな表情で答え、アンゼリカの答えを聞いたオーレリア将軍は静かな笑みを浮かべて呟き、辛そうな表情で唇を噛み締めているアリサに気づいたシャロンは心配そうな表情でアリサを見つめた。



「なるほど、わかりましたわ。―――――とはいっても”そもそもジョルジュ・ノームはクロスベル帝国の助命嘆願によって戦後処刑以外の処罰を受ける事は決定しています”から、他の条件に変える事をお勧めしますわ。」

「ええっ!?ク、クロスベルがジョルジュ先輩の助命嘆願を……!?」

「何でクロスベルがジョルジュ先輩の助命嘆願をしたんだ!?クロスベルとジョルジュ先輩は何の縁もないはずだろう……!?」

「どうせ”クロスベルにとっての利”の為なんじゃないの?クロウの時もそうだったし。」

ミルディーヌ公女が口にした驚愕の事実にその場にいる全員が血相を変えている中エリオットは驚きの表情で声を上げ、マキアスは困惑の表情で疑問を口にし、フィーは厳しい表情で推測を口にした。

「先の大戦でイリーナ会長もそうだが、シュミット博士が”特務支援課”によって逮捕された事は其方達も知っているだろうが………クロスベルの上層部達は逮捕後の2人にそれぞれ”司法取引”を行った時に、シュミット博士には”戦後クロスベルにも技術開発の協力をしなければシュミット博士の3番弟子であるジョルジュ・ノームを処刑する”と伝えた所、シュミット博士は”ジョルジュ・ノームの助命と引き換えにクロスベルへの技術開発協力”に応じたとの事だ。」

「なっ!?それは”取引”ではなく、”脅迫”ではありませんか……!」

「元々
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