西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・後半〜
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によって無駄になる事は避けたいと考えてもおかしくないな。」
「私も”大勢は決した”状態で、今更そんな兵器を投入した所で結局宰相閣下達が敗北する事は元正規軍の将校であった宰相閣下も理解していると思われるのに、あの冷酷に確実に物事を推し進め続けた宰相閣下がそんな”せめて一矢は報いる”みたいな”玉砕覚悟の最後の抵抗”をするとは思えないんだが……」
アッシュの疑問を聞いたエリオットは目を丸くして今までの出来事を思い返し、ガイウスとレーグニッツ知事は考え込みながらそれぞれの推測を口にした。
「ふふ、その心配は無用かと。オズボーン宰相達が現状をどう考えた所で、オズボーン宰相達は”既に幻想機動要塞を出さざるを得ない状況へと追い詰められているのですから。”」
「す、”既に幻想機動要塞を出さざるを得ない状況へと追い詰められている”って事は、まさか連合が既に何かしたのか……!?」
意味あり気な笑みを浮かべて答えたミルディーヌ公女の答えが気になったマキアスは驚きの表情で訊ねた。
「ああ。連合―――――というよりもメンフィル軍が、帝都を包囲する形でエレボニアの各地で”転位”を封じる結界を展開する魔道装置を設置し続けている。」
「ちなみに転位封じの魔道装置を開発したのはかの”匠王”―――――ウィルフレド・ディオン卿との事ですわ。」
「メ、メンフィル軍が”転位封じの魔道装置を帝都を包囲する形で設置している”って事は……!」
「敗戦を悟ったオズボーン宰相達が再起の為の逃亡に必要な転位を封じる事で、まさに逃亡する事もできない正真正銘追い詰められたオズボーン宰相達が時間稼ぎや苦し紛れ等の理由で”幻想機動要塞を顕現せざるを得ない状況に陥らされる”という事ですか。」
「そして前半の会議の時にアルトリザス―――――サザ―ラントの守りについていた正規軍も降伏した事で、サザ―ラント側からも転位封じの魔道装置を設置する事が可能になった事によってオズボーン宰相達は帝都に封じられる状態に陥らされるのでしょうね……」
オーレリア将軍とミルディーヌ公女の説明を聞いて察しがついたアリサは驚きの表情を浮かべ、シャロンとセドリックは推測を口にした。
「……そして”裏の最後の戦いにしてこの戦争の真の最後の戦い”である幻想機動要塞への突入並びにオズボーン宰相を含めた敵対勢力の殲滅がミュゼちゃんやリィン君達―――――”灰獅子隊”の”要請”でもあるんだよね?」
「はい。そこに加えてメンフィル側はロゼさんにサンドロット卿、リフィア殿下直轄の親衛隊にリフィア殿下ご自身、クロスベル側は”特務支援課”に”傭兵契約”を交わしたジェダル・シュヴァルカ一行並びにセリカ・シルフィル一行、遊撃士協会からは皆さんもよくご存じの遊撃士
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