R9話 皆の夢を守るRider
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ずくの返事に他のメンバーもそれに頷く。イフトはそれを聞いてスパッとその真実を話してしまう。
「彼女がスクールアイドルを辞めたのは…怪人による被害を利用して誹謗中傷を行う連中だからだ。」
「誹謗中傷…」
「そうだ侑。それもただの落書きレベルじゃない…何者かが、スクールアイドル自体を潰そうとしているんじゃないかってレベルだ。」
「でもそんなの聞いたことないですよ…?」
「そりゃそうだ…その誹謗中傷ーーーもとい「脅迫」はせつ菜本人にしか届いていないのだから。」
「!!!」」」」」
イフトは「ここまで言えばもうわかるだろう」???そんな雰囲気を醸し出す。コレで勘のいい人物ならば理解できるだろう。
その勘のいいとされる果林が話を要約してしまう。
「なるほど…つまり、優木せつ菜さんは同好会のメンバーが酷い目に遭わないにように??自分がその犠牲になることを選んだ。そういうことね?」
「それで私たちを遠ざけようと…」
「自分が関わると、彼方ちゃんたちが酷い目に遭うかもしれないから……」
補足したエマと彼方の考察がその全てを物語る。全てを知る…知らぬ者のために自らスケープゴートになるという勇断。
その無念さを推し量るのは難しいことではない。現に侑はその痛みを感じ取っている。
「菜々さん………」
「何か問題があるの?」
「?」」」」」
「あなたたちの目的はもう果たしているんじゃないの?」
皆の中にある根底…悪く言えば固定観念を覆すよう問いかける果林???コッペパンを口にしながら、クールさを絶やさない。
「優木せつ菜さんが自ら進んで犠牲になることで、あなたたちはスクールアイドル活動ができる……そして今日、5人以上の部員はいるんだし。それでいいんじゃない?」
「……そうでしょうか?」
現実的な話をする果林。しかし侑は悪あがきのような疑問を呈する。
「皆さんはどう思いますか?このまま辞めちゃってもいいと思いますか?」
「「「それはイヤだよ!!!」」」
せつ菜に直接対談した3人がソッコーで拒否する……しかし、その次のエマの言葉は??自信のなさが滲み出ている。
「せつ菜ちゃんはすっごく素敵なスクールアイドルだし…!でも...」
「彼方ちゃんお姉さんなのに何も相談してあげられなかった……」
「みんなで今までお披露目ライブに向けて練習してきたんです!せつ菜さん抜きなんて考えられません???でも…」
「????」
侑は皆の目を見る……とてもお世辞でこのようなことを言っているとは思えない。そして何より彼女にはそれを言われるだけのモノはある。
侑はスクールアイドル同好会の皆に言う。
「わかりました???その言葉が聞けてよか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ