R9話 皆の夢を守るRider
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
許してください…!」
「あら、美味しそう。ありがたくもらっておくわね♪」
なおも小刻みに震えるかすみに対して、盾にされているしずくは困り顔で先程の質問に答える。
「何度も電話かけようとしたんだけど……「あっちもやるべきことがある」って??」
「やるべきこと…?誰がそんなこと!!」
「私だ。」
「「「えっ!」」」
道路側からやってきた人物???伊口イフトである。突如黒幕的な存在として名乗りを挙げた彼に侑は意表を突かれたような表情を見せる。
「い、イフトさん!?」
「かすみを通じて……悪く言えば利用して君たちをスクールアイドル同好会復活の「足がかり」にさせてもらったわけさ。」
「足がかり…?どういうことですか?」
「結果同好会が成立寸前…もはや隠す必要もないだろう。」
訝しむように尋ねる歩夢……それをみたイフトはニヤッとほくそ笑むように話し始める。
「私の目的はスクールアイドル文化をより普及させることだ。そのためにスクールアイドルの結成を支援することでレベルの高い、人々の心を揺さぶり、魅了し、英気を高めるようなグループの誕生を自らの手で促進させること。君たちはその原石として選ばれた…そういうわけだ。」
「わからないわ……他の学校もあるのに、どうしてこの学校を選んだの?」
「当然???『優木せつ菜』という存在だ。」
イフトは一息ついてお台場の海を見渡しながら、その壮大な話を続ける。
「優木せつ菜はインターネットが普及したこの社会で人々に勇気と英気を与えてきた……その影響は世界中にも及んだ。実に世界の5%の人間、3億人近くが彼女の存在を認知している。彼女本人はそこまでとは思っていないだろうが。」
「そ、そんなにも……」
「せつ菜ちゃん??そこまで有名人だったなんて……」
「1人だけレベルが違うよ〜」
しずく、エマ、彼方は先ほどまであっていた人物がそれほどまでに影響力のある人物だと改めて感じざるを得ない。いや、むしろ人気が出たのはこの半年付近であるから無理もない。
しかしイフトにその人気を逃す要因はない……
「しかし彼女はスクールアイドルを辞めた。」
「かすみんたちの目的がバラバラで1つにまとまらなかったから……」
「????そんなつまらんことで辞めるようなら、私は興味もかけらもない人間だったろうに。」
「「「「「「「「え?」」」」」」」
「彼女が辞めた理由は???もっと巨大で、恐ろしい理由だ。」
かすみが今まで感じていた責任???それをイフトはあっさりと一蹴した。しかし皆はそれに安堵することはできない……むしろ嫌な感じがしてならない。
「怪人……キミたちは知ってるかい?」
「はい...噂はかなり???」
し
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ