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八条学園騒動記
第六百七十六話 ネットから来たその一

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                ネットから来た
 ネットを見ると早速だった。
 ラビニアは引いて言った。
「あの探偵のことがね」
「炎上しているか」
「もうか」
「ええ、昨日ことの成り行きを見ようって言ったでしょ」
 タムタムとフックに話した。
「そうしたらね」
「セーラはネットに情報を流したか」
「そうしたか」
「何でもリアルの人間関係を総動員してね」
 彼女のそれをというのだ。
「そしてね」
「そのうえでか」
「あいつのことを言ってか」
「そうしたらね」
「もうか」
「炎上しているか」
「本当に連合中でよ」
 それでというのだ。
「話題になってるわ」
「流石にネットで大勢で言うとな」
 タムタムも言った、いささか引きつつ。
「効果があるな」
「そう、それでね」
「大炎上していてか」
「性犯罪者を許すなとか人殺しとかね」
「書き込まれているか」
「ええ、もうこれはね」
 ラビニアは真面目な顔で話した。
「逃げられないわね」
「そうなったか」
「もう住所も氏名も事務所のホームページもよ」
 その全てがというのだ。
「流出しているわ」
「話が早いな」
「特定班が大勢いて」
 そしてというのだ。
「それでね」
「そうなったか」
「顔写真も出ていて」
 探偵のそれもというのだ。
「経歴もね」
「それまでか」
「全部ね」
「出ているか」
「そう、そしてね」
 ラビニアはさらに話した。
「生年月日も生い立ちもね」
「個人情報全部だな」
「学生時代の卒業アルバムもよ」
 これもといいうのだ。
「小学校から大学までね」
「全部出ているか」
「アルバムの写真も将来の夢も」
「全部か」
「何か将来は警察官になって」
「待て、警察官か」 
 フックはそこに問うた。
「何かな」
「前世のままよね」
「あいつも警官と言えばな」 
 ベリヤもというのだ。
「そうなったな」
「秘密警察の長官だからね」
「警察権力も掌握していたしな」
 普通の警察のだ、ソ連の内務省即ちNKVDはこの頃は秘密警察も普通の警察も管轄下に置いていたのだ。
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