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ハッピークローバー
第四十一話 夏休み前その九

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「透けないらしいわ」
「ああ、ティーバックだとね」
 それならとだ、一華はそのデザインを思い出して話した。
「透けないわよね」
「ラインはね」
「そうよね」
「だってお尻のところにラインないから」
「だからそっちの心配いらないわね」
「それにね」
 富美子はさらに話した。
「若しブルマでも」
「下着がはみ出ないわね」
「ティーバックだとね」
「そうね、ただ穿くのは」
 そのティーバックをとだ、一華はどうかという顔になってそのうえで富美子に対して答えた。声もそうなっている。
「私はね」
「無理?」
「絶対にね」
 こう言うのだった。
「あれはね」
「ないのね」
「私としてはね」
「まあ一華はそうよね」
「大胆過ぎるでしょ」
 顔を赤くさせて言った。
「あれは」
「やっぱりね」
「だからよ」
 その為にというのだ。
「あくまで下着はね」
「普通のね」
「それ一択よ」
「それで色は基本白よね」
 富美子から言ってきた。
「一華は」
「ええ、ピンクやベージュもいいけれど」
「黒とか紫はね」
「絶対に無理よ」
 やはり顔を赤くさせて言う。
「派手過ぎるでしょ」
「そこ控え目ね」
「普通のデザインの白がね」 
 そうしたものがというのだ。
「私はよ」
「一番ね」
「ええ」
 何といってもというのだ。94
「そうした下着がね」
「それずっと変わらないわね」
 理虹は一華の今の話を受けて笑って返した。
「あんたは」
「子供の頃から?」
「そう、下着白が好きよね」
「何か一番下着らしくない?」
「うちの妹もだけれどね」
「実加ちゃんも」
「下着は白で」
 この色でというのだ。
「デザインもね」
「普通なのね」
「それ派なのよ」
「一番いいって」
「私最近青とかも持ってるけれど」
 理虹は自分の話もした。
「けれどね」
「それがなのね」
「実加はね」
「私と一緒で」 
「白でね」
 一番好きな下着の色はというのだ。
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